高校生のとき、17歳が人生のピークだと思っていた。
それから10年経って、27歳になった。
高校生のとき、何かを卓越した大人になりたいと思っていた。
漠然とした目標は、達成ができないというけれど、まさにその通りだと思う。

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思い返すと、27歳の自分を想像したことはなかった。
17歳は、大学受験のことを考え始めた時期だったので、英語を話せるようになりたいと思っていたし、もう一つ言語を話せるとカッコいいなという思いから、ドイツ語も第二外国語としても使いこなせるようになっていたらいいなと思っていた。
そして、ぼんやりと思っていたのは、夫と子どもと暮らしているのだろうということだった。
どれも叶えられないので、なりたい自分になれていないということである。

既婚者のプラチナの結婚指輪が机に触れてカツンと音をたてる度に、胸にズキンと響くのを何とかしたい。
その音が聞こえるたびに、私は一人ぼっちなのだということを実感してしまって辛い。
自分も同じ音を響かせれば満足できるのかと思い、右手の中指にはめた。
ゴールドのメッキの自分で買った指輪だ。
全く満足できなかったので、誰かとお揃いのものでなければ意味がないのだと思う。だからといって、一人の状態を解消するために、マッチングアプリや結婚相談所に登録をしているかといったらそうではない。
まだ良い人と出会えて数ヶ月で結婚を決めることを思うと、その覚悟がなく、登録への一歩が踏み出せないのだ。

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大学4年生までの夢だった就職をするという夢が叶った今、新たな夢を持たなければいけない。
もちろん昇進することであったり、後輩を育てるという夢は持ち続ける必要があると思う。
次は自分の幸せを願う、家庭を持つという夢を叶えたい。

子供が持てるかどうかまだ分からない。 だから男性であっても妻が妊娠したという話を聞くたび、自分は子供をこの腕に抱ける日がくるのかどうか不安になる。
不安になる前にまずは結婚相手を探さなければならない。
結婚は自分たちだけで決めるものではない、家族同士の付き合いになる。
焦って結婚していいことはないと、友人達や離婚を経験した先輩みんなが口を揃えて言う。そうすると臆病になってしまうのだ。
もう臆病になってしまうような年齢は過ぎているはずだ。とっくに30代の足音が聞こえてきている。

転職した元上司と久しぶりに飲みに行ったときに言われた。
「結婚したいのであれば仕事ばかりしていてはいけないと思う。プライベートも充実させていかないと」
励ましとも忠告ともとれる言葉が頭の中でこだましている。
独身生活を充実させて楽しみながら、結婚生活への夢を具体的に膨らませていきたい。

高校生の時からの目標である英語とドイツ語の上達に関しては、今からでも頑張るのには遅くないと考えている。
次は30歳にマイルストーンを置いて、資格の取得や、自由に使えるようになりたい。

未来の私のためには、今の私が頑張らなければならない。自力で夢を叶えるしかないということを改めて胸に刻みたい。