明るく無邪気で、誰とでも仲良くなれる。
自分に正直で、思ったことをはっきりと言える。
これと決めたら、どんなことでも挑戦する。

それが私の親友Kちゃん。
小学生の頃からの仲で、地元から上京した今もよく会っている。仲良くなったきっかけは、何故かお互い思い出せない。
いつの間にか友だちになって、今ではかけがえのない存在。
お互いに相手のことを「相方であり親友」と思っている。
そして、私は彼女がとても羨ましいと思っていた。

小学生の時から、男女問わずモテモテなKちゃん。
今日まで交際していた男性の人数は2ケタ。
よく愚痴や相談を聞いていたので、私はいまだに彼女の歴代彼氏を全員覚えている。
私と比べたら、はるかに恋愛経験が豊富。
それだけでもすごいけれど、どんな彼氏の前であっても自分らしくいられる彼女が羨ましい。
彼女の愚痴の中で、喧嘩をした話がまあまあ多い気がする。
喧嘩になってでも、自分が思っていることをはっきり言える。
相手のことを考えすぎたり、怒鳴られるのがこわかったりして、本音を言えない私とは大違い。

◎          ◎

Kちゃんは、仕事でも自分らしく輝いている。
大学卒業後は保育士さんをしていた。
でも、色々と大変な思いをして辞めた。
今は、ヨガのインストラクターと飲食店のバイトを頑張っている。
彼女は行動力がすごい。
元々は、趣味でしていたヨガ。
インストラクターの資格を取っただけでなく、国内外へ出掛けては修行をしてスキルを磨いた。
さらに、その仕事をしながら調理師の専門学校に通った。
飲食店では、前菜の担当を任されているそうだ。

先日、入籍したKちゃん。
一緒に婚活していたこともあったなと、懐かしく感じる。
旦那さんの話をしている時に「たまに喧嘩するし、誰かと一緒に暮らすのは本当に大変」と愚痴っていた。
結婚生活は決して楽ではないけれど、彼女は新たな人生への第一歩を踏み出した。
私はちょっぴり寂しい気持ちになったけれど、親友が幸せになることがとても嬉しい。
Kちゃんが本当に羨ましい。
私にはないものをすべて持っている。
でも、私のこの感情は、決して嫉妬や恨めしい気持ちではない。
すべて彼女自身が行動した結果だから。
彼女がつらい思いをしたことも、努力してきたことも知っているから。
Kちゃんは、私の自慢の親友だ。

◎          ◎

正反対の人生を送っている私たち。
でも、ずっと親友でいられると信じている。
私たちの絆は、そう簡単には切れない。
どんなときもお互いに支え合ってきた。
私もKちゃんにたくさん救われた。
これからも、今のような関係でいられたら嬉しい。
かなり気が早いけれど「おばあちゃんになったら、一緒の老人ホームに入ろうね」なんて、ちょっと冗談っぽい約束もしているし(笑)。

Kちゃんと出会えて良かった。
同じ小学校で、同じクラスにならなかったら、きっとこんなに仲良くなれなかった。
中学校では、一緒の部活だったから、最後まで頑張ることができた。
今も、月一のごはん会があるから、仕事を乗り切ることができる。
Kちゃん、いつも本当にありがとう。
これからもずっと、親友として推していくね。