今年の私は、これまでとは一味違う私になる。

20代も半ばになり、そろそろ自分の力でこれからを考えていかなければならない年齢となった。
大学生、新社会人を経て、少しずつ社会との折り合いをつけてきた私だが、自分の力で働くことの大切さを知った。

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社会人として仕事をし始めたとき、今の自分に満足していない自分がいることに気づいた。子どものころに描いていた将来の夢とは違う職業につき、どことなく不完全燃焼な私。こんなはずじゃなかったのに。もっと胸を張って生きているはずだったのに。仕事のストレスも相まって、タラレバが多くなっていった。

朝起きて、身支度を整えて仕事に行く。夕方帰ってくると、そこから始まるタイムトライアル。翌日仕事に行くまでに残された時間のカウントダウンが始まり、食事・入浴・翌日のお弁当作りをこなす。自分時間としてテレビを見る時間も作りたいため、目標の時間までにすべてを終わらせる必要があった。もちろん、翌日の仕事に備えて、就寝時間も決めていた。

この生活をして1年ほど経つと、ルーティンとして慣れてきたが、どうしても時間が足りないと思う私がいた。もっと時間を自由に使えたら楽しいのに、と思うようになったのだ。次第にこの気持ちは大きくなり、仕事はやめても良い存在となった。体調不良も重なり、半年間、定職から離れて自分のキャリアを見直した。

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転職サイトに登録し、面接に伺った企業もあった。そこで求められるのは、私が想像していた以上のスキル。転職するにはスキルが乏しく、何者にもなれないと悟った私だったが、フリーランスとして仕事をすることなら出来るのではないか、と思い立った。

選んだ分野は、ライティングとブログ。タイピングが好きで、ブラインドタッチもある程度は出来ると思っていたため、自分のペースで書く仕事ならば出来ると思ったのだ。どちらも書く仕事ではあるが、記事を書くスキルを上達させるライティングと、情報を発信して収益を得るブログで生計を立てようと思った。

しかし、仕事にするには時間が必要だ。すぐには十分な結果が得られない。そこで、副業としてスタートすることにした。仕事をしていない期間に始めたものの、最初はとんでもなく時間がかかる。クライアントとの関係性や自分のスキルの足りなさを実感し、一日がかりで記事を作成した。始めたばかりでは仕方ないと思ったが、やはりもっとスラスラと仕事ができるようになりたいと悔しさを覚えることが多かった。

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そして今、始めた頃よりもスラスラと文章が書けている。もちろん行き詰まることがあるが、副業として、毎月どのくらい稼ぎたいかを目標に掲げて活動するようになった。
今年は、開業してフリーランスとして書くことに力を入れていこうと計画中だ。まだ準備段階ではあるが、近いうちに開業する。個人事業主として自分の力で稼ぎ、満足行く収入を得ることを実現すべく歩き出すのだ。

会社に属して働くことしか選択肢になかった私には、想像もできないことだ。
時間がかかり、思うように行くことばかりではない、それでも自分が納得して仕事が出来る環境はフリーランスだ。自分の力だけで稼ぐことで、達成感も自由も得られる。やらなければ自分の責任だが、だからこそやろうと思えるのが私の特性。

今もまだ、働きながら文章をつづっている。本業が忙しくなり、ますますライティングやブログへ割く時間は少なくなりそうだ。それでも自分が自分らしくいられるためには、書く仕事は必要であると通関している。禁断症状のようなものが出てきて、パソコンに向かえると安心するのだ。

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歩きはじめた私。フリーランスとして、個人事業主として仕事をするために、これまで基盤を築いてきた。そして今年、いよいよ形にする。自分のキャリア形成は、自分の力で行うことに決めた私は、本業をスキルアップさせるのではなく、別のジャンルで勝負することにした。

前途多難で、いつまで本業を続けるのかはわからない。それでもいつか、フリーランスとしてのみで生計を立てられるように、願わくは今よりも余裕のある暮らしが出来るようになりたい。

挑戦は始まったばかりで、これからチャレンジすることのほうが圧倒的に多いけれど、歩きはじめたばかりの私は、ワクワクしている。
私にとって第二のキャリア、フリーランスライターとして、今日もまた1歩を踏み出していく。