もし好きなだけ時間とお金があったら。
そう考えるだけで、ワクワクが止まらなくなる。
真っ先に思いついたのは、世界中を旅すること。
新型コロナウィルスが流行する前は、二十歳の頃から、毎年行っていた海外旅行。
住み慣れた日本の居心地の良さはあるけれど、島国から一歩飛び出た時の、日本人という枠組みから外れる時の、あの高揚感を味わいたい。
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また、なんと言っても現地の人との交流は、瞬く間に自分の知見を広げてくれる。
オーストラリアへ行った時は、野良猫のようにワラビーがいたり、ハンバーガーを頼んだら顔の大きさほどのものが出てきたり、驚きの連発だった。
台湾へ行った時は、人の優しさに触れ、自分の小ささを感じさせられた。
グアムへ行った時は、気候変動の激しさに驚き、また、南国の開放的な空気に心が大きく開かれていくのを感じた。
どの国でも、建物や道路、公園などの普遍的なものでさえ異文化を感じ、その異文化は心地よい違和感として脳に刻まれていった。
そんなワクワクが溢れる世界を、もっと自分の目で見て、触れて、聞いて、探検し尽くしたい。
教科書やWebでは物足りない、身体中で海外を体験し尽くしたい。
そして、海外に行くたび、それをエッセイとして書き残したい。
絵がもっと上手く描ければ、漫画のように可愛らしく表現できるのだが、あいにく絵を描くことは不得手なので、ありのままの私の旅をそのまま文章の中に閉じ込めたい。
もしそれを読んだ人が、少しでも海外に興味を持ってくれればそれに越した喜びはないと思う。
また、私は世界を自分の目で見ることは、ニュースで世界情勢を見る何倍もの効果があると思っている。
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テレビの画面越しに見る知らない世界のどこかの地域は、何故かほとほと遠く感じる。
でも、自分が見た世界が、画面越しに映ったなら、その地域の実情、地域への同情や平和に対する考え方が変わってくるのかな、と思う。
話が広がり過ぎてしまったが、とにかく私は、好きなだけ時間とお金があるならば、世界中を渡り歩いて、エッセイを書いたり、たまに現地から家族宛てに絵葉書を書いて送ったりして過ごしたい。
好きなように旅をして好きなように文章を書く、それ以上の幸せはないと思う。
今のところ、休息と聞くと、ベットの上でゴロゴロしている自分を思い浮かべてしまう。
しかし、好きなだけお金と時間があったら、と考えるだけで自分がしたかったことを見つめ直すことができたように感じる。
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理想のオフの過ごし方の考えも、もしかしたらいずれ変わっていくのだろうか。
もう少し大人になったら、今はあまり興味がないけれど、家庭菜園をやってみたいとか、家族ができたら、目一杯家族サービスしたいだとか、そんな風に変わっていくのだろうか。
今の自分の今の理想をふと思い立ってここに書くことができて良かったと思っている。
また、数年後、同じようなテーマで自分の思いを書き出してみたい。
その時の自分の本当の願望を自分の心の中から引きずり出す作業は、人生のスパイスになる。