私にとっての理想のオフの過ごし方を問われれば、答えは一つしかない。献血に行くことだ。
献血が可能になる年齢の16歳から24歳の今までで、合計28回献血をしてきた。この回数を告げると、大抵の人は驚いてくれる。そして聞かれる。「なんでそんなにたくさん行くの?」と。
理由は、大きく二つある。

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一つは、無料で暇が潰せるからだ。
献血ルームには、無料の自動販売機やちょっとしたお菓子が置いてある。雑誌や漫画もある。もちろんテレビも設置されている。採血中は、設置されているタブレットでYouTubeを見ることもできる。待ち合わせまで時間が空いてしまったとき、カフェなどに入ると500円はかかってしまうが、献血ならタダなのだ。むしろ、お土産にラップやウェットティッシュ、洗剤などの日用品を貰えたりもする。私が通っている献血センターは、誕生月に行くと誕生日プレゼントまでくれる(昨年は小さめのマグカップをいただいた)。
ちなみに、私の生活圏には、行くことができる献血センターが3カ所あるので、気分によって行く場所を変えている。場所によって自動販売機に入っている飲み物や置いてある雑誌のラインナップが微妙に違うからだ。「旅行雑誌を読みたいからあそこの献血センターに行こう」「いちごミルクが読みたい気分だから今日はあっちに行こう」というように、フィーリングに合わせて選んでいる。

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そして、もう一つの理由は、絶対的に“人の為になること”だからだ。
日常生活を送るなかで、誰かの為に何かをするということは、意外と難しい。特に私は人に何かをしてあげることが苦手だ。「押しつけがましくないだろうか」「逆に迷惑なんじゃないか」という葛藤が頭をよぎり、すっと行動に移すことが出来ない。たまに頑張って行動に移したとしても、後から「やっぱり余計だったかな……」と気になって、ウジウジしてしまったりする。
そんな私の“人の為になりたい”欲を満たしてくれるのが、献血なのだ。
もしかしたら、私から採られた血は使われないまま期限が過ぎてしまっているかもしれないけれど、だとしても別に迷惑にはならない。絶対的にプラマイゼロかプラスの二択だ。分かり易くてありがたい。葛藤する必要なく人の為になれるなんて。

献血した日は、少し気分が上がる。人の為になれた自分をちょっとだけ認めてあげられるからだ。血を提供する代わりに、前向きな気持ちを注入してもらっている。
だから私は、これからも献血に通う。最近、高校からの友人も献血にハマってくれて、一緒に通えるようになった。彼女が献血にハマった理由は、「血液パックがどんどん血で膨らんでいくのがかわいいから」だそうだ。うーん、私にはちょっとよく分からない。けれど、献血仲間が出来たことはとても嬉しい。既に来月分は彼女と同じ日に予約している。今後も、予定が合うときは一緒に通えたらな、と思う。私個人としては、今年中に30回達成するのが目標だ。