人間関係リセット症候群というものの存在を知ったのは、つい1〜2年前のことだったと思う。そして、その存在を知ったとき、私はこれに該当するのではないかと思った。

衝動的に現在の人間関係を断ち切ってしまうという、人間関係リセット症候群。それに該当する人間の具体的な行動の例として、連絡先を突然消したり変えたりして音信不通になる、仕事を突然辞めるといった行動といったことが挙げられるそうだ。

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音信不通、仕事を突然辞める、恥ずかしながら私には両方とも経験がある。
音信不通に関して自分の過去を振り返り、パッと思いつく出来事は、社会人として3年目の頃にランニングの社会人サークルに入ったとき、仲良くしてくれようとした同い年の女の子がいたのだが、毎日何通もLINEをしてくる彼女を段々重いと思うようになり、突然サークルのグループLINEを抜け、LINEで個人的に繋がっている人のことはブロック、サークルにもパタリとい行かなくなった。

つい数か月前には、以前働いていた職場で仲良くなった先輩をブロックし、連絡先を削除した。その職場をお互い退職してからも時々一緒に食事に行くなどしていたが、彼女はネガティブな発言や誰かの悪口を言うことが多く、こういう発言をする人と一緒にいたくないという思いが募り、ブロックしてしまった。

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仕事を突然辞めたこともある。病棟看護師の仕事で心身ともに疲弊し上司に相談したところ、翌日からの休職を提案されたが、元々退職したかったこともあり、その日を最後に休職ではなく退職をした。

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過去にアルバイトしていた託児所では、そこのオーナーから日に日に自分のキャパシティー以上のことを頼まれるようになったり、気に入らない従業員を蔑にする様子を目にしたりするようになり、一度思っていることを伝えたけれど軽く流されてしまったので、最初に伝えた言葉よりかなり強めの言葉で自分の気持ちを綴り、それを送りつけて辞めてしまった。

今までの自分の行いを、何度も思い出してはその度に反省してきた。ランニングサークルで一緒だったあの子には、連絡があまり得意ではないことをきちんと伝えればそれで良かったのではないか。先輩のことだって、誘われて気が乗らなければ理由をつけて断れば問題なかった。突然ブロックなんてする必要は全くなかった。

失礼な自分の行いを謝ろうにも、もう先輩への連絡手段がない。確かにネガティブな発言は多いけれど、一緒に過ごした時間全てが嫌だったわけではない。楽しかった思い出も沢山ある。今になって、また先輩とごはんに行きたいと思うこともあり、ブロックしなければ良かったと思っている。

看護師の仕事だって、疲弊してしまう前に上司に相談したり休職したりすれば良かったのではないか。託児所のアルバイトでは、折角一度思っていることを伝えたのなら、オーナーともっとぶつかったって良かった。

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私は、どうしてこうもリセット癖があるのだろうか。
理由は大体分かっている。まず大きな理由は、自分に自信がなくて誰かとぶつかる勇気がない。それから、無意識のうちに他人に期待していたのだと思う。もし自分が他人から過度な期待をされたら嫌な癖に他人に期待して、そうじゃなかったときには、もうこの人とは関わりません、と関係をリセットしてしまう。なんて、悲しく身勝手な癖なのだろうか。

私のこの癖を深く反省する出来事が最近あった。彼氏から、突然連絡が来なくなってしまったのである。彼はマイペースなところがあり、そこが私も気を気を遣わなくて楽だし、自分軸がビシッとしっかりあるように感じて好きなのであるが、何日も連絡が来ないとなると、色々な負の感情に襲われる。最近、落ち込んでいたから余計に。

彼を心配する気持ちは勿論あるが、自分が彼に必要とされていない気がして悲しい。彼女としてもそうだけれど、1人の人間として、なんだか、あなたのことは必要ありませんと突き放されているような感覚がしてしまう。

彼がなぜ、今私と連絡を取れないのか、その理由は分からない。またすぐ、連絡が取れるようになるかもしれないし、そうじゃない可能性だって、考えたくないけれどあると思う。
どっちだったとしても私はもう、誰かや何かを突然リセットすることは辞めようと決めた。
そして、また彼と連絡が取れたら、怖がらずに今の自分の気持ちを伝えようと思う。