私の結婚はデキ婚だ。
相手は当時の彼氏で、結婚を1回経験したことがある、子ども1人を育てるシングルファーザーで、私は初婚。

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30歳目前の20代後半、素敵な彼氏に恵まれず、“そろそろいい歳だから〜”という理由だけで結婚をしたい欲は高く焦っていた。

そんな中、前々から知り合い程度でずっと会わずに連絡を取り合うだけの関係で、ひとり親のことも、昔から話は聞いていた今の夫と結婚を視野に入れて付き合うことになり、お付き合い2ヶ月でデキ婚をしたのが私の結婚になる。

自分が妊娠する半年ほど前に、友達の産まれて間もない赤ちゃんを抱っこさせて貰った時には、まさか自分が、その後そんなに直ぐに赤ちゃんを授かることになるとは思ってもみなかった。
“自分は自分が可愛いし、まだまだ自分の事に集中していたい。自分が赤ちゃんを産むのはまだ早いな～”と、その時は思っていたから、赤ちゃんが自分の人生にポンッと現れたことが信じられなかった。
人生、いつ何が起こるか本当に分からないものだ。

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確かに、当時は『早く結婚したい』とずっと思っていた。
もういい歳だし、お付き合いするのも結婚を視野に入れてお付き合いしたいと考えていた。

それでたまたまタイミングが合い、今の夫と付き合うことになった。
付き合ったばかりだし、お互いに性格などの不一致があるかどうか、お付き合いがそもそも長く続くのかどうか、これから知っていこうという段階。
夫の連れ子と仲良くなれるかどうか、生活ができるかどうかなど深くは考えていなかった。

それが子どもの誕生で急展開に。

結婚という形は、デキ婚にはなってしまったけれど、ポンポンっと結婚の運びになった。

嬉し驚きの反面、妊娠による体調と気分の不安定さに加えて、私は本当にこの相手と結婚をして幸せになれるのかどうか、パニックになっていたし、この先が不安で仕方なかった。

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でも、夫と結婚してみて思う。私は夫と結婚して良かったと。
顔がタイプだというのも大きい。
それ以外は本当に、稼ぎも容姿もごく普通の人だ。

デキ婚ということもあって、あんなに憧れていた結婚式も挙げられなかった。この先も挙げることはないだろう。

結婚に対し、憧れは人一倍強かったくせに、結果としては全然計算していない、計画性が無い、寧ろノリのように運命に流されるままにした結婚。
正直、結婚して良かったと思えるかどうかは、一か八か賭けのようなものだったと思う。

思い返して見れば、夫は今まで私が付き合ってこなかった男性のタイプで、私が思い描いていた理想に近いパートナーだ。
私は夫との結婚を選んで良かった。幸せだな。と思う。