私は27歳で独身だ。まさか自分が独身のまま27歳を迎えるなど思ってもみなかった。
そしてよほどのスピード婚をしない限り、きっと28歳も独身だろう。
自分の性格上、出会って半年というようなスピード婚はないと分かっている。
相手が幼馴染であったり、気心の知れた男友達であったりの場合は別かもしれないが、そのどちらも私はどちらも持っていない。
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高校生の時は、自分は24歳で結婚すると思っていた。その時は彼氏もいなければ仲の良い男の友達がいるわけでもなく、時が来れば白馬の王子様が迎えに来てくれると考えていた。
それから10年が経ったが、私の恋愛経験のレベルは0から2へ上がったぐらいで大きな変化があったわけではない。
恋愛に対する経験値が著しく低いことが、私のコンプレックスの一つでもある。
現実的に考えれば、24歳は社会人2年目だ。 その年で結婚しようと思うと、高校生の時から付き合っていて、お互いにこの人しかいないと確信を持っているか、もしくは経済的に少し余裕が出てきた数歳年上と付き合っているか。
あるいは社会人になってから、ある程度経済力のある人と出会ったか。このようなケースでしか 24歳では結婚できないと、25歳を過ぎた時に思った。
当時私はどれも持っておらず、そして彼氏もいなかった。
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そして24歳の経済力がない時には、早く結婚して専業主婦になりたいと思っていた。
専業主婦歴の長かった母親の影響を受けているのだと思うが、今は時代が変わった。
共働きが世の中のスタンダードになっている。
専業主婦になりたいなら、もし私が専業主婦になっても家計が回るような一馬力で経済力のある人を選ばなければならなかったのに、同世代ばかりに目を向けていた。
同世代と結婚して、私が専業主婦になるということは非現実的だということに、その時の私は気づいていなかった。
まだ会社では2年目の若手で、自分がどのように会社で活躍ができるのか、会社にとって自分が必要な人材なのかまだ掴みきれておらず、不安定な時期だった。
自分の存在意義が分からないので、私は自分に自信がなかった。
だから、誰かをサポートする側に回り、経済的には頼りたいと思っていた。
結婚すれば夫になる人が幸せにしてくれるという思考だったのだ。
そのように考えている私とは誰も結婚したくないことは明白だ。
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社会人経験を積み、一人で暮らすには経済的に不安ではなくなった頃から、いつのまにか仕事が好きだから働き続けたいという思考に変わった。
その時から恋愛面において「私はこうしたい」という意志を持てるようになった。
やっと自立できるようになった瞬間だ。
私は全ての結婚が幸せにつながらないことを知っている。
だから今、私は独身なのであって、幸せな結婚生活が送れるようなパートナーを探している。
結婚したら自動的に幸せになれるのではなく、幸せになるために努力を重ねなければいけない。
夫婦のどちらかに一方的に寄りかかるのではなく、共に助け合う結婚生活を送りたい。
白馬の王子様を夢見続けるのであれば、受け身になりすぎず、自分から迎えに行くぐらいの意気込みでいたい。