「今日からお世話になります。新参者なのでわからないことだらけですが、よろしくお願いします」。
きれいな黒髪をハーフアップにした小柄なその女性は、入社1年目の私にこう言った。

この彼女が私のロールモデル。
出会いは約2年前。私がもともといた部署に異動してきて出会った。

第一印象は「すごく真面目な方」。
引き継ぎの仕事の説明を受ける際も資料の格納場所を細かくメモし、あとあと自分でわかりやすいように書類を整理。
「またあとで聞けばいいや」という仕事スタイルの人がいるなか、彼女の仕事に対する真剣な姿勢に惚れた。はるかに年下の私にも「kirishiroさん、〇〇の件について教えてください」とすごく低姿勢な方。

次から次へと大量にくる仕事もテキパキとこなし、多方面からの相談事にもしっかりと耳を傾ける。私の方が先に部署にいたのに、むしろ業務を教えてもらうことが多くなることも。
けれどそれを絶対に「教えたでしょ」とか「マニュアル見て」と投げ出さずちゃんと教えてくれる。

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だからこそすごくいろんな人から信頼されていて、愛がある素敵な女性。

私はもう別部署に異動してしまって、彼女とは離れ離れに。けれど1週間に最低でも1回は雑談のチャットを送ってくれる。今の部署の仕事は本当に入社3年目がやれるような業務とは思えなくて、日々とてもストレスを感じることが多い。

そんな荒んだ心を癒すのが彼女からのチャット。お互いに近況報告をしあって、絵文字付きで、いろいろ話したいことがあるから毎回長文。出社日が被ったらかならず彼女のいる前の部署へ遊びに行ってお話しする。彼女のほんわかしたお顔や声、言葉が私にとって活力になっている。

今度、2人で女子会を計画中。普段は男性も多い職場ゆえに居酒屋ばかりなので、素敵なお店で彼女と美味しいご飯とお酒を嗜む予定。

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30歳くらい歳が離れているけれど私の憧れ。

いつも素敵なお洋服を着ていて、仕事でも多方面から信頼されていて、そして何より私のことを娘のようにいつも気にかけてくださるところ。

私もいつか彼女のように大きな愛がある女性になりたい。

そのためには今自分にできることは何だろうか。与えられた仕事は一生懸命取り組むこと、わからないことをわからないままにしないこと。どんな人との出会いも大切にすることかな、と思う。
キャリアを積んでいったとき、彼女のようになれていたら、誰かのロールモデルになれていたらいいな。

「kirishiroさんなら大丈夫。私にできることがあればいつでも何でも言ってくださいね♪」
そんな愛ある言葉を言える女性になる日を夢見て精励恪勤に目の前の仕事に向き合おう。