逃げるのって意外と大変。勇気いるよね。
実は私は今年の春に逃げたてなのです。つらすぎる仕事から逃げました。
忙しいのとかは別によかったの。でも、上司があからさまにイライラしてたり、ほかの人が怒鳴られているのが目に入ったりするのがどうしても耐えられなくて。やめちゃった。

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今は、やめちゃって、あの時「逃げる」っていう判断をできてほんとによかったと思ってる。自分が賢明だったなって。でも、派遣先だったから、あと１年頑張れば（トータル２年耐えれば）こことはおさらばできるんだから…って思って、やめるかほんとに悩んでた。

自分が不出来だから、自分が弱いからダメなんじゃない？とも思ってた。それに、つらい環境にいると思考も停止しちゃってるから、やめるっていう選択肢も思いついてなかった。どうやったら耐えしのげるだろうってそればっかり考えてた。そんな時に、やめちゃえば？って言ってくれた友達がいて、あ、そっか、やめちゃうって選択肢もあるのかって、やっと気づけた。

やめちゃうっていう選択肢に気づいてからもたくさん悩んだけど。
自分が弱いって思われたくなかった。上司がひどすぎるんだって証明してやりたかった。仕事自体はやりがいのあることだったから、もっと頑張りたかった。同級生はどんどんキャリアアップしていく中、私だけ中断するのか恥ずかしかった。やめなくちゃいけないのが自分なのが悔しかった。

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もしあの頃の自分に声をかけられるなら、
「私がやめちゃったら周りの人に迷惑かけちゃうって思ってるかもしれないけど、どんな仕事より、自分が一番大切じゃない？自分より大切な他人なんて（家族くらいしか）いないよ？それにたいてい何とかなるよ。何とかならないなら、それは自分の問題じゃなくて、職場のシステムの問題だよ」

「自分が弱いからとか不出来だからとかは関係ないよ。自分の頑張りを認めてくれない環境なんてひどすぎる。そうじゃない、自分の頑張りを認めてくれる環境がたくさんあるよ」

「キャリアなんて、あとからどうとでもなるよ。今ひどいところで何を学んでる？しょうもない処世術しか学べてないよね？心機一転して（その前にちょっとお休みして）もう一度頑張れる時が来たら、見返してやるんだくらいの気持ちでいいんじゃない？」

「いったん転職活動してみよ？ほかにも職があるんだって思ったら、いつでもやめれるんだって思えてたら、ちょっとは気が楽になるかも」

「大丈夫、頑張ってるよ。偉いよ。人は生きていることだけで十分に価値があるのです」

「自分が好きなこと、思い出せる？最近、好きなことできてる？たとえば、音楽を聴くこと、ピアノを弾くこと、歌を歌うこと、キャンドルを眺めること、香水を集めること、本を読むこと、映画館に映画を観に行くこと…。できてないよね？仕事って、生きるために、余暇を楽しむためにしてるんだよ。仕事に人生を乗っ取られちゃダメだよ」

こんな感じかな。

そして、私は本当に恵まれていて、このようなことを伝えてくれる友達が身近にいたので、やめるという決心ができました。もし、今これを読んでくれている人が、逃げるかどうか悩んでいて、周りにこういうことを言ってくれる人がいないのであれば、私があなたの心に直接伝えたい、上記のようなことを。

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そして、やめた今私がどうなっているか。
毎日とても平穏です。平穏って、とっても良い。
やりがいにはちょっと欠けるけど、周りの人にも恵まれた職場があったし、趣味のピアノを熱心にやれて自分と向き合う時間もできたし、新しい楽器にも挑戦してみる余裕さえある。
そして、好きなだけ眠ってます。これが本当に最高。

あとは、もっとやりがいがあって、周りの人にも恵まれた環境がないか模索中です。人生ほんと、いつからでも何度でもやり直せるし、どんな経験だって無駄なことなんて一つもないって心の底から思えてる。まとめてしまうとありきたりな言葉になってしまったけど。本当にこれが今の私の本心なのです。

逃げるの悪くないです、戦略的に逃げよ。（自戒もこめて）