整形、ここ数年で結構この言葉を聞く機会が増えてきたように思う。Youtuberの方が整形を公表することも普通になり、そういった意味では身近かもしれないが、自分の身の回りでは整形をしている人がいない、自分も含め。だから私にとっては全く身近ではない。

◎　　　　　　　　　　◎

友達の友達くらいの距離感の人であればしている人もいると聞くことはあるが、休日に会うくらいの仲の友達には誰もいないのだ、私の知る限りでは。
もしかしたら、公にしていなくてかつ私も気づいていないが実はしている、という友達もいるのかもしれないが。とりあえず、私の認識できる範囲にはいない、と思っている。
整形に関して、思うことがある。それは、整形をする人への尊敬の念と自分はしない、という今のところの結論だ。
尊敬の念とは一体どういうことなのかというと、そこまで自分の容姿について、変えたいと思うほどの気持ちを抱けるのがすごいということだ。
誰だって自分の容姿に不満はあるだろう。一部の人を除けば全てに満足している人などほぼいないはずだ。私だってそうだ。アプリで加工された写真を見る度にこんな顔だったらいいな、と思うことがある。ノーマルカメラの写真と比較すれば一目瞭然である。現実は厳しい。

◎　　　　　　　　　　◎

だからといって、整形を行動に移すのはまた別の次元の話なのだ。やったことがないから、想像で話を進めていく。
整形には時間がかかる。お金がかかる。勿論リスクも伴うだろう。施術をしたからといって、必ずしも自分の想像したようになるとは限らないだろうし、それは施術してみなければならない。良くなる、という保証はない。
そういうもの全てを加味して、それでも今の顔を変えたいのだ、整形をする人は。そこまで思えることがだからすごいと思う。ある意味執着に近いものを感じる。何も思わなければ、整形をしようという思いも生まれない。
そういう執着は私にはない。先ほど言ったようにこんな顔だったら、と思うことはあってもその思考が脳裏にずっと付きまとうことはない。そう思った次の瞬間にはもう忘れている。都合の良い脳である。自分でもつくづくそう感じる。都合の悪いことは特に素早く忘れていくのである。

勿論、自分の顔が完璧だとかそういうことでもない。だが、伸びしろも含めて、これは自分の顔なのだと認識しているし、受け入れている。もしくは、まあ可愛いんじゃないかな、と思うことすらある。
そう思うと整形とは、物理的に行うことであるが、メンタルに繋がっている行為なのだと思う。自分自身の容姿への自分の気持ちや評価だ。周りの声も影響はするとは思うが、一番に影響しているのは自分自身の声だろう。

◎　　　　　　　　　　◎

だから、今のところ私は整形をする気はない。今後、考え方が変わるかもしれないので、先のことは分からないが今はそう思っている。
他人についてはその限りではない。したければすればいい。すればいいというか、そんなことをいちいち他人が口出しするものでもない。整形反対派とか賛成派とか言うことがあるが、そもそもその人の容姿のことであり、その人の人生であり、他人には関係がない。少し冷たい言い方かもしれないが。
ただ、もし友達に整形をした、と言われたら少しびっくりするかもしれない。したければすればいいとさっき書いたくせに、と思う人もいるだろう。勝手が違う気もするが、身近に目の当たりにしたことがないから分からない。
これからも更に整形というのは身近なものになっていく気がするが、整形するしないに関わらず、自分の容姿に納得もしくは満足することのできる人が増えればいいなと思う。そして、その方法の一つとして整形があるのだろう。