私が美容整形というものを知ったのは小学生の時です。

容姿にコンプレックスのある一般の人が番組の企画で美容整形をして、見た目も中身も素敵になるという内容のTV番組が当時とても流行していた事がきっかけでしたが、20年ほど前の当時の日本ではまだそこまで美容整形というものは普及していなかったようで、今より偏見も強かったからか、TVを一緒に見ていた親も「手術で外見を変えたところで内面が変わるわけがない。努力もせず安易に美容整形を勧める内容の番組が不快」と言っていましたし、その番組への同様の苦情は当時沢山あったようで、番組の最後に「美容整形を勧める内容ではありません」という注意書きが出たり、美容整形をせずに化粧やダイエットのみでイメチェンする回もあったりするうちにその番組は放送されなくなっていました。

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私が高校生になった辺りからは美容整形のTV番組というものは殆どなくなりましたが、ファッション雑誌の広告ページに美容整形クリニックの広告が沢山載っていたり、インフルエンサーや読者モデルのSNSやブログなどで美容整形の投稿が沢山あったりするようになってからは、芸能人などの特殊な人だけがするものから、割と普通の人も美容整形をする時代になったと感じましたが、驚いたのは高校のクラスメイトが瞼を二重に美容整形した事です。

私の通っていた高校は化粧禁止でしたが、アイテープなど二重瞼にするための化粧品を使う子が多くて生徒指導の先生と生徒が度々揉めているのは日常茶飯事でした。

クラスメイトのAさんは一重瞼を特に気にしていたのか、なかなかアイテープを外さずに先生と口論になって毎朝泣きながらアイテープを外していましたが、高2の冬休み明けに手術で二重にして登校してきました。
「先生がテープ取れと煩いから手術しました」というAさんに先生は唖然としていました。
手術費用は両目で5万円、お年玉で工面したそうです。
未成年なので当然、親の同意は必要だったみたいですが、Aさんが一重瞼にすごく悩んでいることはご両親も知っていたそうなので、あっさりOKは貰えたとのことでした。

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周囲の大人達の中には「高校生が美容整形なんて」という人もいましたが、美容整形がきっかけで自信が持てるようになるならば美容整形をするという選択肢も良いと思っています。

雑誌などに載っているような東京のクリニックではなくて、住んでいる県の中で3番目くらいに大きい町にあるクリニックで二重の美容整形手術をしたと言っていました。

クラスメイトが美容整形手術をした事にも驚きましたが、東北地方の田舎町にも美容整形クリニックがあるということに驚きました。

こんな田舎で美容整形クリニックの経営が成り立つくらいに美容整形希望者や美容整形経験者がいるくらいにまで美容整形が普及しているならば、田舎の女子高生が美容整形をするのも案外普通の事かもしれない時代になったのだと思いました。
ちなみにこれは2011年時点の話なので今の時代だともしかしたらもっと美容整形のハードルは低くなっているのかもしれません。

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社会人になってから知り合った方でも美容整形で二重にしているという人は割と沢山聞きますし、鼻と顎を美容整形しているという人にも会った事があります。

鼻と顎の美容整形が終わった後も定期的なメンテナンスのための通院が必要なようで、メンテナンス費用の為にキャバクラでアルバイトをしてお金を貯めているそうです。

私はエラが張っていて丸い顔がコンプレックスですが、美容整形をしたいとは思いません。
美容整形が一般的になったとは言えども魔法のようにノーリスクで綺麗になれるものではありませんし、お金も沢山かかるので、そこまで踏み出す勇気がないからです。