私がこの秋に挑戦したいことは、一人でたくさんの行ったことない場所に出かけることだ。

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最近、とあるyoutuber カップルが破局した。そのカップルを私は格段推していたというわけではないが、時々おすすめに流れてきては見る時もあったり無かったり。だけど、ここ数ヶ月めっきり見ることが減ってからの「お別れをしました」という内容に私はびっくりした。

あんなに長く続くかのようにみえていたカップルでも別れるときはいつかは来るのかもしれない。そんなことを考えながら、だけどどこか他人事のようにその動画を二倍速で見た。けれども、それから数ヶ月経って彼女のほうが個人で始めたチャンネルにどんどん虜になっていく自分がいた。

以前と比べて、自分の好きなことをたくさんやっているその姿に私は勇気をもらい、さらにファンになってしまった。それはたとえ自分を奮い立たせるためのカラ元気だとしても、彼女は彼女なりに前を向いているのが動画からひしひしと伝わったのだった。同棲を解消し、お気に入りの物たちだけが残った以前からの部屋で一人で自由気ままに料理をしたりお気に入り商品を紹介したり、家具を紹介したり。一つ一つに愛着を持っているのが伝わってくる所も、魅力であふれていた。

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そんな彼女が視聴者からのお悩み相談を聞くという動画で、私は自分の考えを変えるきっかけになることがあった。それは、「どうしても元気になれない時に、あなたならどうしていますか？」という相談に対して彼女が言った言葉が、私が最初に書いた秋にしたいことの目標につながる「自分一人で今までに行ったことないところに行く」というようなことを言っていた。

例えばいつも家で本を読んでいるのなら、たまには公園で読んでみるだとか、そんな小さなことでもいいのだと目を輝かせて言う彼女は、以前に増して人生を謳歌し始めた人のする顔をしていた。

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その言葉を聞いてから私は秋になったら絶対に紅葉がきれいであろうバスで二〇分の公園にいくことが今から楽しみで仕方がなくなった。その公園は前々から知ってはいたけれど、やはり一人で公園で優雅に過ごす休日は理想の中の理想で、実際は家でぐうたら寝ているほうを選びがちな私にとって、大きな目標なのだ。

だけど、秋なんて待っていたら本当に秋になっても動き出せないでいるぞという気持ちが押し寄せ、私は数週間前から仕事が休みの時にその公園に行くことがブームとなっている。秋に叶える目標を、もう叶えつつあるのだ。

あんなに一人で休みの日にわざわざメイクを着て服を着て出歩くなんて…と億劫になっていた私にとって、それは大きな変化をもたらしてくれつつある。

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まず、一〇〇年も前に植えられた松の木があるくらい古いその公園につくと、私は普段の嫌なことつらかったことすべてを忘れられる気持ちになったのだ。ついでに、そのそばに市民プールがあることも知った。まさかこんなにそばにプールがあったなんて。

私はその足でプールの５回分の回数券を予約した。よし、あと５回はここに来るという幸せな確約ができた。そういえば、このそばに大きな図書館もある。早速行ってみよう。公園で本を読んで、暑くなったらプールに行って、知らないおじさんやおばさんと軽く泳ぎながら談笑して、そして図書館に行く。なんて素敵な休日を私は先週過ごした。

昔読んだことがある絵本を片っ端からもう一度読んで、いつも無為に家で流れていく時間が今日はとても充実しているように感じた。秋になったらさらに公園の木が色づくだろう。一歩踏み出すだけで、これから夏を乗り越え、秋になるまで生きる目標ができた。ありがとう、元ふたりクリップのしおちゃん。これからも応援しています。