私は今年の初めに「2023年にやりたいことリスト」を作った。2023年がもう折り返しを過ぎているということに、驚きを隠せない。私はこの半年で、どれくらいやりたいことリストにチェックを打てたのか。このエッセイを機に振り返ってみたいと思う。
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やりたいことの数は全部で33個。そのうち、印があるのは9個。あまりの少なさに、これまた驚きが隠せない。月日は半分以上過ぎたのに、やれたことは半分にも満たない。私はこの半年間、一体どうやって時間を過ごしていたのだろう。
ただ、1つ知っておいていただきたいのは、決して充実していなかった訳ではないということである。大学3年になり、先日前期が終わったが、大学生活は割と充実していたと思う。何をもって充実していたと思うかは人それぞれだが、前期はたくさんの授業をとっていたのでその分忙しく、暇な時間は少なかったように感じる。いろんな科目があり、それぞれ個性的な先生方から学んで、興味関心のあることについても知ることができた。
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今、エッセイを書いていて気がついたのだが、大学生活が忙し過ぎて、私生活まで手が回らなかったのかもしれない。よくよく考えてみると、やりたいことリストは私生活のことばかり書いてある。来年は大学生活でのやりたいこともリストに加えておくことにする。
さて、なぜやりたいことリストが達成できていないか分かったところで、本題である。リストの残りの24個をいつどうやって達成するのか。そもそもリストに何があるかというと、買いたいもの、行きたい場所、食べたいものや、「〇〇ちゃんと遊びたい」などである。1人で実現できるものからやっていくとしても、たくさんある。どうしたものか。
困った私に救世主が現れた。夏休みである。大学の夏休みは長いので、9月に入ってもまだ休みがある。9月は秋ということで、夏(秋)休みにやりたいことをやっていけばいいのだ。
しかし、ここで新たな問題が生じる。プロフィールを見ていただくと分かるのだが、私はハマり症である。もうお分かりかもしれないが、やりたいことが増えてしまったのだ。
そのやりたいこととは、大雑把に言うと、インプット。本を読んだり映画やドラマを見たりして、自分の中にないものを得ること。これをやりたいと思ったのには理由がある。
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少し前からエッセイを書き始めて、誰かの作った作品を見るよりも、自分の気持ちや考えを表現することの方が多くなっていた。そして、気付いた。様々な人やものと出会っていろいろな感情を知らなくては、私らしい文章は書けない、と。これからもエッセイを書いていくには、自分の内面を豊かにしていくべきだと思う。
作品と出会うときに、大切にしていることがある。絶対に先入観や固定観念を持たないこと。常に、まっさらな気持ちで出会えるようにと思っている。そして、出会った後には感じたことや考えたことを書き出すようにしている。ただ単に忘れないようにするためだけではなく、書くことで、整理して自分の内面に深く落とし込むためでもある。やはり、私は書くことが好きで、離れようとしても離れられないのだ。
急いで、ノートに休み期間のやりたいことリストを書き始めた。読みたい本、見たい映像作品、観劇予定のミュージカルなどを書き出して、手帳を眺めた。案外、秋まで時間がないことに気がついた。
このままでは、また同じことの繰り返しになってしまい、「インプットの秋」が過ごせない。秋を充実させるには、夏の間に下準備をしておかなくては。今のうちに計画を立てて、新しいものをどんどん吸収する秋にしたい。