私はコロナ禍に11回美容医療のお世話になった。おかげで13年ほど前から悩まされていた黄ニキビと、生まれつきのシミたちからほぼ解放された。コロナ禍が明けつつある今、私は自信を持ってマスクを外せる。
実際受けた施術は、
・レーザー1回
・ケミカルピーリング5回
・フォトフェイシャル2種類 合計5回
である。
初めに受けたレーザーは、私の右眼斜め上に生まれつきあった直径2cmほどのあざ治療のために受けた。コンシーラーを重ね塗りしても消えなかったアイツは、たった30分間激痛に耐えただけで抹消されてしまった。あまりにも綺麗になくなったものだから、正直もう記憶ごと消えたほどである(ちなみに生まれつきのあざがたった1回のレーザーで完治するのは相当レアらしい)。
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生まれつきの悩みから解放された私が、続いて考えたのが、ニキビ治療である。私は小学校中学年くらいからニキビができ始め、以降生理前後には毎月必ず厄介な黄ニキビが顔にいくつもできていた。こどもの頃は知識がなく潰してしまったことも多々ある。一般皮膚科を何軒か数年ほど通ったものの、改善は見られなかった。とにかく毎月凹んでいたのだ。
ニキビ治療と言えばケミカルピーリング。5回コースを契約した。しかし、はっきり言ってこれは失敗だった。いくつかのクリニックで見積もりをとり、1番安かった大手クリニックにお世話になったのだが、好転反応である施術後のニキビ発症が酷かった。しっかり跡にもなってしまった。合わなかったのだろう。
クリニックや施術を見直し、次は高価だが腕は良いという個人経営の美容皮膚科へ行った。そこでフォトフェイシャル2種類を受けた。ニキビにはもちろん、ニキビ跡やシミにも効果的だと勧められた。元々小さいシミが顔中に点々としていたので、ニキビ治療ついでにシミも撃退できるなんて都合が良いと施術を決めた。
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1つ目は麻酔をしたにも関わらず激痛が走り、地獄のような施術だったので、1回で辞めた。そして2つ目のフォトフェイシャルが私の肌に奇跡を起こしたのだ。1ヶ月半ほどのお給料をもっていかれたが、わすが20分×4回でシミやニキビ跡は薄くなり、ニキビがほぼできない肌に生まれ変わったのだ。これは私にとっては奇跡そのものである。たまに小さいニキビができることもあるが、一晩寝たら治っている。跡になるような黄ニキビはいつからか見ていない。あのスーパードクターには感謝してもしきれない。
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さて、あざといいニキビといい、何年も悩み続けてきた私がコロナ禍で美容施術になぜ踏み切れたのだろうか。答えはマスク生活と外出規制にある。美容医療の弱点であるダウンタイム。ケミカルピーリングの好転反応以外でも、すべての施術において、治療後10日ほどは赤みやかさぶたがしっかりできた。でも、どうせマスクで隠せるし、と気にせず済んだのだ。さらに、遊びに行きにくい状況では、必然的にお金が貯まった。低収入の私でも、まとまったお金が用意できたのだ。
美容医療を否定するつもりも推奨するつもりもないが、あくまで“私は”やってよかった。毎朝鏡を見る度に目につく邪魔者や、毎月私を悲しませる邪魔者から解き放たれたから。マスクは自己判断になった今、私は前を向いたまま自信を持って顔を出すことができる。