中学3年生から高校3年生までの4年間。
みんなみたいに青春はできなかった。
「放課後遊びに行こう」と誘い合っていたり、「彼氏ができた」とキャーキャー騒いでいたり。

◎          ◎

そんな同級生たちの日常を横目に、私は正反対の学生生活を送っていた。
勉強や部活だけでつまらない毎日。
高校3年間に関しては、ほぼ一人でお昼休みを過ごしていた。

まだ10代なのに、一日が終わる頃にはかなり疲弊していた。
自分らしさなんてなくて、周りに振り回されることが多かった。
ここまでマイナスな経験ばかりを並べてきたけれど、実はいい出来事もあった。

中学3年生のとき。
ソフトテニス部引退前の最後の大会。
エースたちが次々と敗れる中、私たちのペアだけが勝ち進んだ。
あと一歩のところで県大会は逃したけれど、それでも過去最高の成績だった。
面接でその経験をアピールしたのと、勉強ばかりしていたおかげで、第一志望の高校に合格することができた。

◎          ◎

高校では、夏休みの宿題で作った短歌がまさかの2年連続受賞。
それから、3年間でちゃっかり皆勤賞。
学校は嫌いだったけれど、最後まで通えた自分をしっかり褒めてあげた。
大学受験は失敗したけれど、数年後に奇跡が起きたので結果オーライ。

地元での最後の4年間。
私にとって意味のあるものだった。
嫌な思い出の方が強いけれど、学べたことはたくさんある。

諦めないことの大切さや、努力は報われるということ。
みんなが楽しんでいた青春を味わえなかった代わりに、得られたものは数えきれないほどある。努力の成果が出ると「頑張ってきて本当に良かった」と思えるし、自信にも繋がる。

高校を卒業して4年間が終わったけれど、それは私にとってかなり有意義なキャンパスライフの始まりだった。

◎          ◎

東京の短大に入学して、1ヵ月後には語学研修のために渡米。
帰国後は地元では入れなかったバドミントン部に入部し、和気あいあいと活動を楽しむことができた。

同じキャンパス内には、元々入りたかった大学もあった。
短大でも勉強を頑張り、その大学へ編入するための学内推薦を勝ち取ることができた。
一番厳しいと言われていたゼミに所属したけれど、私との相性が良かったようで、楽しく英語や文化についての研究に取り組めた。
地元にいた頃よりも心から笑えるようになり、短大と大学での4年間はすごく充実していた。

◎          ◎

同じ4年間でも、こんなにも違う。
でも、頑張り続ける姿勢はずっと変わらない。
社会人になってもそれを心に刻みながら、毎日を何とか乗り切れている。

かなり悲観的だった、あの頃の私に言ってあげたい。
「あなたらしくコツコツやっていけば大丈夫」
「この後、上京したら素晴らしい世界が広がっているよ!」

いいことでも、嫌なことでも。
人生に無駄な瞬間なんてない。
どんなことも必ず意味があって起きる。
乗り越えられない試練はないと信じている。
これから、また「自分は成長できたな」と思える4年間にしていきたい。