「好きな人ができた」と昔から、友人によく報告していた人間だという自覚はある。
なんせ、恋愛至上主義者と言われている星座の魚座生まれなのだ。
しかし、恋に落ちる数とは反対に、結ばれる数は片手で数えられる程。
嫌でも多くの恋を終わらせてきた。

今までの恋の終わらせ方として「時間が解決する」を選択してきたことが多かった。もちろん、この手段は必要であり、万人に通用する特効薬だ。
しかし、最近新しく身に着けた方法が「ご縁のせいにする」だ。

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恋を終わらせられない理由トップ3に「忘れられない」は必ず入るだろう。
以前の私は、恋を終わらせるのに時間がかかり、「少しでも可能性があるかも」と、都合が良いように捉えて追いかけるタイプだった。
今なら分かるが、完全にメンドクサイ or 察しの悪い女。

それプラス、彼の香水の香りや、一緒に聞いた音楽、2人で話した話題のドラマ、など、会っていないにもかかわらず、相手を彷彿させる物がたくさんあり、恋を終わらせる決意を揺るがせてくる。
あの時のなんとも言えない胸の締め付け具合は、今思い出すだけでも苦しさが甦る。
しかし、この苦しみはきっと、どこかにまだ希望があるのではないか、という哀れな期待と執着が引き起こしているのではないか、と最近気がついたのだ。

自分の経験から思うに、人間、良い思い出がある人や、上手くいきそうだった人ほど、この執着は生まれやすいのではないか、と分析する。
その理由の1つとして考えられるのは「あの時の関係性に戻れるのでは」という期待が関係しているだろう。
「あの時良い感じだったのに、どうして上手くいかなかったのだろう」
と、考えてしまう気持ちもたしかに分かる。
だが遅かれ早かれ、ご縁がない人とはどんなに良い流れだったとしても、繋がらないものは繋がらないのだ。その事を忘れてしまったときに「なんで」という疑問と納得いかない気持ちが襲い掛かり、執着してしまうのだ。

しかし、人間関係の執着で良い結果は決して生まれない。
なぜなら執着される方は、される度に重荷に感じ、逃げたくなるからだ。
それに、上手くいくのであれば、このような感情を感じることはなく、問題が起こったとしても、上手くいく流れになっている。
トラブルが起きる、途中で縁が切れる、ということはご縁がなかったということなのだ。

自分が悪かったのか、何が原因で上手くいかなかったのか、と原因を探るよりも、「縁」というフワッとした、誰にも責任がない存在のせいにするだけで、心はとても軽くなり、執着も生まれにくくなる。
そもそも人との出会いとは「ご縁」がベースにあるため、いくら「落とし方」などの情報を手に入れたとしても、繋がらない人には何をやっても繋がらないのだ。

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好きな人がいるときには、その人を好きではなくなる日が果たして訪れるのだろうか、この人を超える出会いは絶対にない、と心の底から本気で思っているだろう。
しかし、1つの恋が終わり、新たな恋を見つける度に「あんなに好きだった自分、どこいった」となるのだから不思議だ。

その証拠に今でも図太く生き残り、こうしてエッセイを書いている私がいる。

今、終われない恋をしている、忘れられない恋をしている、など、何かしら苦しい恋をしているあなた。絶対大丈夫。乗り越えられます。
もし、終わらせたい恋があるのであれば、少しだけでも「ご縁のせいにしてみる」を試みてみるのを、是非おすすめしたい。

そうすることで、恋の終わらせ方も上手になっていくのではないだろうか。