カフェオレとカフェラテの違いを調べたのは、確か大学に入ってまもなくの頃だった。

実家は都心からだいぶ離れたところにあり、喫茶店やカフェが近くになく、スターバックスに行くにも車で40分走らなければならなかった。そんな田舎から上京して、渋谷の大学に通い始めたのだ。Googleマップで渋谷周辺のスタバの数を調べると、コンビニの数に匹敵するのではないかと思うくらい軒を連ねている。カフェで検索するととんでもない数になるだろう。

日本って意外とコーヒー文化なんだ、とそのとき初めて知った。

日本の飲み物と言えばお茶だろうが、お茶屋さんなんて見かけない。コンビニのレジで売っているのも抹茶ではなくコーヒーだ。

カフェに通い慣れると、自ずと自分の好きなコーヒースタイルが確立してくる。今回は私の好きなコーヒーについて語らせていただこうと思う(何様と思うかもしれないが悪しからず)。

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そもそも甘党である私はブラックが飲めない。必ずミルク入りのオレかラテを注文する。

ちなみに、冒頭で触れたカフェオレとカフェラテの違いは、コーヒーかエスプレッソかの違いだ。要は豆。たまに"ミルクコーヒー"も見かけるが、あれは恐らくカフェオレだ。

メニュー上にカフェラテと一緒に鎮座するミルクコーヒーを見たことはあるが、カフェオレと一緒に鎮座しているのは見たことがない(気がする)。

そんな私はエスプレッソの独特な酸味があまり好きではないのでカフェオレのほうが好きなのだが、カフェオレのほうが当たりハズレが多い。個人的感覚なので何故かはわからない。

カフェオレのほうが昔ながらに存在しているからだろうか。

例えば、銭湯に行って湯上りに飲むカフェオレはどことなく水っぽい気がする。味が薄いというか、なんかシャバシャバ。だが美味しいものは美味しい。グリコの白黒つけないカフェオレなんかは大当たりである。

カフェラテに関しては、カフェで飲む頻度が高いのだが、店舗によって味の違いが大きい。私はエクセルシオールのカフェラテが好きなのだが、店員さんがマニュアル通りに作ってくれていたとしても味に差が出る。

分かりやすく言えばミルクの量だ。ミルクの量が少ないとエスプレッソの味が強くなって、ちょっと落ち込む。
私の理想はミルクとコーヒー(エスプレッソ)の割合が8:2である。ほぼ牛乳、それにガムシロ(シュガー)を1つ。

こうして考えてみると、お茶に比べてコーヒー飲料のほうが自分の好み通りにアレンジしやすい。苦さでシャキッとさっぱりしたい人も、甘さで癒されたい人も、とりあえずカフェで一息つくという文化は、確かにお茶では補えないかもしれない。

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それはそうとずっと不思議に思っているのだが、豆にこだわってるカフェは、なぜガムシロを置いていないのだろう。あれは未だに謎である。

テイクアウトにしてわざわざ近くのコンビニに寄って、小さなガム買うついでにガムシロをこっそりもらう私の気持ちを汲んで、どうか置いてほしい、そこに、ガムシロを。

豆の味を引き立たせるためなのかもしれないが、中には無糖で飲めない輩もいるんだということを、どうかカフェ経営者各位には知っておいてもらいたい。

ほぼ牛乳で飲む女の戯言かもしれないが、こんな私でもカフェラテで一息つく時間がとても好きなのだ。そこはやはり、日本文化のお茶では変えられない、コーヒーならではの醍醐味があると思うようになった今日この頃の私。