スマートフォンの通知が鳴った。見るとそれは、かがみよかがみ投稿者用のLINE公式アカウントからのメッセージだった。どうやら次のエッセイの募集テーマが発表されたらしい。

次のテーマは……なるほど、「今年のうちにやりたいこと」か。どんな内容で書こうかな、と考えながらLINEの文章を読み進める。なになに、「やり残していること、今年の目標なんだった?、年内に終わらせたいこと、あと60日で取り組みたいこと」。
ん!?「あと60日で取り組みたいこと」!?ちょっと待ってくれ、今年ってあと60日しかないのか!?

驚きを隠せない私だったが、冷静に考えると今はもう10月も半ばを過ぎている。残るは11月と12月のみ。2か月ということは残りおおよそ60日、というのは容易にわかることだ。

それでも「今年はあと60日です」と言われると、「今年はあと2か月です」と言われるのよりも残り時間が短く感じる。人間って不思議。

さて、あと60日しかないとなると大変だ。この貴重な60日、何に使おうかしら。

◎          ◎

まず1番に思い付いたのは本の片づけだった。
私は本を読むことが好きで、家には多くの本がある。その中には、小説だけでなく漫画や実用書も含まれており、どれも私の大切な本だ。

そんな本たちだが、私がすぐに手に取りやすいからという理由で、机の上に平積みにされているものも多くある(本当のことを言えば本棚に戻すのが面倒だからというのも大きな理由の1つだ)。

そして平積みにされた本たちで形成された本タワーは、日に日に高くなってきている。リビングの机の上にあるタワーは、それがあるせいでテレビリモコンの操作がやりにくくなり、本が邪魔になってきていると父から苦情が寄せられるところまできた。

私としては、リビングの机の上に本があると手に取りやすくて助かるし、読みたい!と思ったときにすぐに読めるのが良いと思っているのだが、苦情が寄せられたのであれば仕方がない。これを機に重い腰を上げて片付けよう。

次に思い付いたのは祖父母に会いに行くことだ。
また遊びに行くね、といつも言ってはいるものの、私が忙しかったり、祖父母の体調が悪かったりして機会を逃し続けているが、いい加減1度ぐらい顔を見せるべきだと思う。

もちろんお正月に会いに行くのもいいと思うが、お正月はほかの親戚も集まり、特に祖母はお客様(ほかの親戚たち)をもてなすのにバタバタしてしまうだろうから、お正月前のクリスマスごろに行くのがいいかもしれない。
そうだ、せっかくならホールケーキを買って、一緒に食べるのはどうだろうか。今度電話で相談しておこう。

◎          ◎

もう私も大きくなったので、祖父母にクリスマスプレゼントということで何か贈り物をするのもいいかもしれない。祖父母は孫にあたる私たちにとびっきり甘く、小さい頃は誕生日やクリスマス、桃の節句、こどもの日など、ことあるごとにお小遣いやらプレゼントやらをもらっていた。だから、せっかくなら恩返しがしたいと思う。

となれば何を贈るのが良いか、今から考えねば。祖母は歳を取るたびに手足の末端が冷えるようになって困ると言っていたから、もこもこの靴下なんかがいいかもしれない。祖父は甘いものが好きだからやっぱりスイーツかしら。でもカメラも好きだから、それにまつわるもので欲しいものとかあったりするのかな。

こうやって大切な人を思う時間はとても素敵なものだと思う。祖父母にとっても私にとっても楽しい時間になるといいな。

それから、まだまだやりたいことはたくさんある。あれもしたいしこれもしたい。残り少ない2023年。やり残したことがないように、有意義な年末を過ごしたい。