私はコーヒーが、というかカフェラテが大好きだ。

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もちろんブラックコーヒーも好きだが、ミルクを入れていい感じにまろやかにして飲むのが好きだ。ブラックコーヒーに関しては、ケーキとか甘いものを食べるときに欠かせないし、カフェオレに関しては一日中どのタイミングでも欠かせない。大好きな飲み物である。

でもそもそもいつからコーヒーとカフェオレを飲むようになったかと聞かれると、ぱっと答えることができない。えーいつだろ。大人というものに憧れとかを持ち始めるくらいの時期だった気がするから小学生高学年?くらいかな。

お母さんとかが飲んでいたり、ドラマで好きな俳優さんが飲んだりしているのを見たりして、「私もコーヒー飲んでみたい!」と言ったのが最初かな。たぶん初めは、苦くて顔を歪ませていたかも。あ、だからその時お母さんが牛乳を注いでくれて、カフェオレを好きになったのかも。なんか思い出してほっこりした。

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 私は家でカフェオレを作ることが一番多い。スーパーで買ってきたインスタントコーヒーをコップに適当に入れて、お湯を注いで、牛乳を注ぐ。アイスカフェラテだったらそのあとに氷を入れる。適当に作るから、大体いつもインスタントコーヒーの量が多すぎて苦すぎたり、牛乳を入れすぎてまんま牛乳になったりする。

だとしても、正確な量を計って入れるのはめんどくさいから、怠惰のゆえに味を犠牲にしている。だから飲んでも毎回そこそこの感動にしかならない、というかもはや感動してない。日々の営みというか日常の一環だからさ、でもいつも次はもっとおいしく作れるといいなと思ってはいる。

その気持ちがあるならもっと何か具体的な方法を模索しようよとは5年前くらいから思っているが、なんにも変える気がない私の面倒くさがりは箔付きだ。コーヒーメーカーを買おうと思ったこともあるけど、キッチンに物が増えるのは邪魔だと思ってしまう。ああいえばこういう私である。

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まあそんな私は外でもカフェオレムーブをしている。どこのカフェに行っても大体カフェオレを頼んでしまう。そのカフェがいいかどうかの判断基準に勝手にしている。家で自分が作るカフェオレよりは、どこのもマシなんだから美味しくないことなんてないのに、いつも審査員気分で飲んでいる。

そして最近よく行く家の近くにあるカフェには、ソファ席があり、ゆったりくつろいでカフェオレを飲むことができる。カフェに漂うコーヒーの香りが鼻孔をくすぐるなんて表現はちょっと照れくさいけど、本当に匂いが心地よい。コーヒー豆を発掘してコーヒーにしようと思ってくれた偉人に感謝したくなる。自分のカフェを持ちたいんだ、と言う人の気持ちがわかる気がする。

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そんな私には忘れられないカフェでの思い出がある。一人で行ったこともない街に降りたとき、突然降ってきた雨に打たれて傘も持たない私は近くにあったカフェに飛び込んだ、ってこれ本当にあったからね、私自身も、え?ドラマか?ってなったけど、本当に雨は突然降ってくるんです。

運命の相手が大丈夫ですかって傘を差しだしてくれることもあるかもしれないんです。っていう妄想はさておき、カフェに飛びこんだ私は案内された席に座ったのね。そしたらマスターのおじいちゃんがタオルを持って来てくれたの。それで「コーヒー、ホットでいい?」って優しく聞いてくれて、私はとても心が温かくなったのを覚えてる。

嬉しかったな。それでしばらくそこにいたら、雨もやんでカフェを後にして、優しい気持ちで帰路につけた。だから私にとってコーヒーは、心を穏やかにしてくれるものでもあるの。あのカフェまた行きたいなあ。

そんなこんなでコーヒーやカフェオレは私の相棒、お口のお供、これからもよろしくね。