久しくこのサイトにエッセイを投稿していなかったが、その間に私の環境は大きく変わった。適応障害になり諦めかけた看護師の夢を叶えた。大学に通いたいという些細な目標を現実に変えた。自分を、直感を信じたゆえの結果だ。

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私は看護学生時代に挫折して休学したが、「看護師になれる」という直感を信じ続けた。看護学校を卒業するまで、国家試験を受けるその日まで、目標を捨てなかった。それは、もし人生を巻き戻したとしても、私は何度でも医療従事者を目指しただろうと思ったからだ。後悔だけはしたくなかった。だから信じ続けた。そして行動し続けた。すでに卒業してしまった同級生たちを遠く感じながら、時に泣いたりしながら、全く知らない学年の子たちに混じって実習をした。

そして、これは大学に入るチャンスなのではないかと思った。大学に入らなかったことは、前々から少し後悔していたことだった。
休学したため、私はもう一度進路を選べることになった。初めは就職することしか考えていなかったが、3年生として編入できる医療系大学の情報を入手した。過去問を見たら、解けそうだった。私は決めた。ここに編入すると。どんなに倍率が高くても諦めないと。
試験を控えた夏休み、家族全員がコロナウイルスにかかった。自分も体調が悪い中で家事をこなし、一日の中に残されたわずかな時間で試験勉強をした。大学に入りたい、その一心で。
今までは看護師になるための勉強しかしなかったぶん、大学に入れたらやりたいことは山のようにあった。

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試験前日、緊張しすぎて眠れなかったため眠剤を飲んで寝た。当日も道に迷いながらなんとか大学へたどり着いた。そして試験を受けた。過去問で予想していたよりもずっと難しかったが、解ける部分を確実に解いた。面接では、何度も練習したとおりにハキハキと喋った。学年が1年遅れていることを指摘されたが、「休学したことは私を成長させてくれた経験だった」と自信を持って言った。何を言われても、表面上は怯んだようすを見せなかった。しかし、内心とても不安だった。倍率は3倍。落とされるのではないかと思っていた。

そして迎えた合格発表の日。学校に来ていたので、そのまま学校で見てしまおうと思い、誰もいない夏休み中のロッカーで震えながら受験番号を打ち込んだ。結果は合格だった。私はその場で泣き崩れた。嬉しさと達成感で胸がいっぱいで、涙が止まらなかった。しばらく立ち上がれずに、座り込んだまま喜びを噛みしめていた。翌週には入学案内が届き、私の進路は大学進学に決まった。この年に大学へ進学したのは、学年で私一人。就職するのが当たり前の環境で、なぜ進学なんてするのかと聞かれたこともあった。でも、全ては自分のためだった。高校卒業後にすぐ大学進学した人に比べたら数年遠回りしたかもしれないが、最終的に自分の目標を叶えることができたのだ。

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その半年後、看護師国家試験も受けた。試験の日、私は会場を眺めながら「ついにここに来れた」と思った。一年前に泣くほど来たかった場所。試験は難化していた。しかし、帰り道の自己採点で合格を確信した。そして私は晴れて看護師免許を持つことになり、同時に大学生になった。大学生になった後も学内の選抜試験を受け、今はもうひとつ資格を取るべく勉強している。

自分の直感を信じてきて良かったと思った。諦めなくて良かった。何度も諦めそうになって、もう無理かもと弱音を吐いた日も数知れない。それでも立ち上がり続けたから今があるのだ。自分には無理だと思わなかったから。迷いながらも、絶対にやれると信じてきた。
今もまだ夢半ば、これからも自分の直感を信じて歩んでいきたいと思う。