私は手紙が大好きだ。
Z世代らしくない?
でも、昔からそうで、今でも本当によく手紙を書く。
2秒でメッセージを届けることができる時代に、あえて時間をかける。
手紙を書くのは結構エネルギーがいる。
相手を想って便箋を選ぶ。
何を伝えようかと考える。
言霊を込めて文字にする。
郵送する時は切手を買ってくる。
住所を書いてポストに投函する。
結構長いプロセスだ。
その手間暇をかけることが好きだ。
◎ ◎
私がたくさん手紙を書くように、私もまた多くの手紙をいただく。
人からいただく手紙は格別で、温もりをいつも感じる。
中でも60代の友人から頂いた手紙をよく読み返している。
「翔子ちゃんからは本当にパワーをもらえます。『怠けてばかりいられない!!』って喝をもらえます。 一生懸命に悩み、考え、 それでも前へ進むことを怠らない姿に心を打たれますよ。私こそリスペクトしています。大好きですよ!!これからもまだまだ教わりたいことがたくさんあります。ずっと仲良くしてくださいね!!」
こんなメッセージがあり、幾度となくエネルギーをいただいている。
こういう年の重ね方をしたいと思うような理想の人。
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20代の私に、「まだまだ教わりたいことがたくさんあります」 と伝えてくれる60代の人はいるだろうか。謙虚な姿勢、人へのリスペクト、愛が溢れている。
手紙というのは、ただの文字列ではなく、相手への思いやりや愛情が込められた特別なコミュニケーション手段だ。文字を選び、思いを丁寧に綴ることで、言葉以上の深い意味が生まれる。
手紙を書くことは、相手に対する尊重の表れ。
自分と向き合い、心を伝える媒体としての役割を果たす。
手紙を書くことは、単なるコミュニケーション以上の価値がある。
その手間暇をかけた行為は、相手との絆を深め、心の交流を育むものとなる。
文字が伝える感情は、言葉以上に深い意味を持ち、相手に寄り添う存在になってくれる。
手紙は、時折忘れがちな感謝の気持ちや励ましの言葉を伝える最良の手段である。
手紙はまた、時と共に年月を超えて残る宝物でもある。
特に60代の友人からもらった手紙は、彼女の人生経験や知恵、愛情が込められたものであり、いつでも心の支えとなる。
その手紙を読み返すたびに、彼女の言葉から新たな気づきや勇気を得ることができる。
手紙はまさに心のお守りであり、人生の指針となる存在だ。
このような手紙を通じた交流は、世代や年齢を超えて続けていきたいものだ。
今の若い人は手紙なんて書かないと思っていたと60代の人に言われた。そのイメージは多かれ少なかれあるだろうから、 「予想外」の発端に私がなれたらいいな。
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若い世代にとっても、年長者から学ぶことは多い。
その中で、お互いに支え合い、成長し合う関係が育まれることでしょう。
手紙はそのきっかけとなり、心の通い合いを深め、絆を強化していくのだ。
手紙を書くこと、そして手紙をもらうことは、現代社会においても大切なコミュニケーションの一環だ。 テクノロジーの進化により瞬時に情報をやり取りできるようになった今、むしろ手紙の温かさや深みが求められていると言える。
手紙を書くことで心の整理ができ、相手に対する思いやりが生まれる。
手紙は、時とともに変わる世界においても不変の愛情を伝える特別な手段として、私のお守りとなっている。