20代で2度訪れる結婚ラッシュ。 1度目は社会生活を一応学び結婚の流れの25歳。 そして20代の花嫁という肩書をギリギリ手にした30歳目前での2度目の結婚ラッシュ。

そんな2つのラッシュを終えてしまったのにも関わらず、嬉しくも悲しくもまだ結婚式をしたことがない私が、自分がする時は絶対にこうしようと決めていることが一つある。それは"挙式の最中は絶対に撮影禁止にすること"。

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お手本のような人生を歩む友人達のおかげでたくさんの結婚式に参列した。会場の雰囲気やドレスの色、サプライズの演出や小物一つとってもそれぞれのこだわりが見えて、毎回楽しかったし、幸せな気持ちになった。

けれど、参加する度に毎回どうしても異様な光景だと思ってしまう事が一つある。それはみんながみんな、視線ではなくカメラ向ける光景だ。美しく飾られた教会、プロの生演奏、綺麗なウェディングドレスを着た花嫁さん。これほどになく美しい空間は、瞬間はあるのだろうか。

そう思えるほど綺麗に作り上げられた部屋に響く "パシャッ、パシャッ、ピコン"という参列者のシャッター音。式が始まると同時にスタートし、終わるまでの間ずっと、いろんな場所から鳴り続ける。

せっかくの音楽も聴こえないし、誓いのキスの撮影も冷やかしみたいに思えてくるし、ロマンチックな瞬間もチープなものに感じてしまって、なんだかなぁという感じ。バージンロードを歩く主役達を追うケータイのカメラ×ほぼ参加人数。ほとんどみんなが直接主役の姿を見ていない。見ているのはカメラ越しの主役達。

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映える写真を、幸せな瞬間を収めることも確かに大切だけれど、その為にプロのカメラマンがいるわけで、ケータイのカメラなんかより彼らのカメラの方が綺麗に撮れるに決まっている。

いろんな角度から撮った方が確かに良いかもしれない。けれどカメラマンさんは式の最中行ったり来たりを繰り返して、ちゃんといろんな角度から撮影してくれている。

露宴は、各々のテーブルで集合写真を撮ったりがあるからまだなんとか理解出来る部分はあるのだけれど、挙式に限ってはどうしてあんなにもみんなが撮影に必死になるのか理解出来ない。

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だから私は自分がもし結婚式をするならば、挙式の最中は一切の撮影を禁止したい。なんなら披露宴も撮影禁止で行いたい。撮影は禁止にして、写真や動画ではなくみんなの目や耳で自分の幸せな瞬間を見てほしいと思う。

挙式後に送られてくる写真に添えて「綺麗だったよ、おめでとう」とメッセージを送るのではなくて、バージンロードを歩く私に直接「おめでとう、お幸せに」と言ってほしい。写真を撮るのではなく私を見るのに必死になってほしいと思う。

余談なのだけれど、私は結婚式後のグループラインのアルバムに投稿される大量の写真達量の多さに毎回ギョッとする。各々の角度から撮った同じ瞬間の写真が大量に。

ひとグループ分でもうんざりするのに、主役達は何グループ分もその写真達に目を通さなければならない。最高に幸せな瞬間で全ての写真が愛おしいのかもしれないけれど、量の多さに保存する写真を選ぶ作業が面倒にならないのだろうかという疑問がある。