自分がないというか、いやな言い方をすれば八方美人な私。
こういうスパンでメッセージをするタイプなんだなと分かると、その人に合わせる。
友達の場合、1ヶ月スパンでやり取りする相手には同じように1ヶ月してから既読にして返すし、即レスタイプには早めに返信するようにしている。
その方が相手の気持ちが良いかなと思ってそうしてしまう。

でも、世の中的にはきっと「自分の軸があってブレない人」の方が歓迎されるんだろうなと思いつつも、なかなか変えられないでいる。

どうしても人とのやり取りで自分を主体に進めることがなかなか難しく、相手の心地良さ主体で進めてしまうのは、人からどう思われるかばかりが気になるからか。

◎          ◎

恋人の場合は、相手が即レスタイプだとしても一呼吸置いてから開きたい。
好きだとう感情があふれ出して沸騰してしまうから。
沸騰したまま見て返すと内容が「えーーーーーー!!!!」「かわいすぎるううううううう」「ねえむりむりむりむり(ぴえんの絵文字)」など、元々おつむの出来が良くないところを更に悪化させ、それを露呈することになる。
これが素の私の感情であることは間違いないのだけど、恥ずかしいから冷静を装いたい。プライドが高いのかしら。
ほてった身体を冷ますには「一呼吸」が必要。
それは10分の時もあれば、1時間の時もある。

あとは、既読にした瞬間「早く返さないといけない」と焦ってしまうから既読を先延ばしにすることも多い。
相手がずっとトーク画面を開いているわけもないし、実際そうだとしても待っていてくれるのは分かるけど、「早く返信をしなきゃいけない!」と気持ちばかりが焦ってしまう。
メッセージアプリによっては、自分が返信の文章を打っているのが相手にリアルタイムで分かる機能もあって、それは焦る気持ちを加速させる。
このシステムが今後広まっていって一般化してしまったら、私のような人間は苦痛すぎてメッセージアプリを使うこと自体をやめてしまうかもしれない。

家族からのメッセージは自分の心の甘えからか、重要な内容以外はプッシュ通知で内容だけ確認し、未読で数時間置いておくことも多い。家族のメッセージ内容は大体が心配して寄越してくれるもので、たまにそれが過剰すぎて鬱陶しいと感じしまうこともある。
でも「何歳になっても親は子供のことを思ってくれるものなんだな」と感謝することによって、鬱陶しいと感じた小さい自分の心を鎮めるほかない。

ただ、家族の中でも私にとって弟からのメッセージはまた別物だ。どんな内容だとしてもすぐに既読にする。歳が離れているからか、自分の子供のように思ってしまう節がある。

◎          ◎

私にとっても、あなたにとっても、やり取りする相手にとっても、内容によっても、かなりばらつきが出るであろう既読と返信のタイミング。

「人によって態度を変えるな」とはよく言うものの、そんなの出来っこない。
人によって全く変えない人ってこの地球上に何人ほどいるんだろう。そのくらい希少だと思う。
誰にだって何にだって同じにするなんてことは理想ではあっても実際は難しい。
だから、最低限の常識と愛さえあればそれでいいのだと思いたい。