「〇〇ちゃんは、写真より実物の方が断然かわいいよ!」

これは、私が実際に友達に言われた言葉である。
それって、私の写真写りが悪いってこと?
写真の私は全然かわいくないってこと?

そう邪推してしまうような何気ない一言に、敏感に反応していた私。

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実は、自分でも思う。ああ、私って、写真写り良くないな……。

プリクラやSNOWなどの加工されたものはもちろん別。
だってあれってチートじゃない。

異次元みたいに大きくてぱっちりした目。
白くてすべすべのお肌、ぷっくりとした魅力的なくちびる……。 

実際にあんな女の子、街中で見かけたことないし。

少しひねくれているとは自分でも思うが、あの姿を本当の自分と言ってしまうには、それはあまりにも完成され過ぎていた。 

ただスマホのノーマルカメラなんてものは最悪。

どう撮っても顔は左右非対称だし、肌はくすんで見える。
かわいいのかけらもない。
それがありのままの私の姿なのかもしれないけれど、ひたすらに残酷だ。

◎          ◎

写真に対するコンプレックスは、特に女子ならきっと誰もが持っていると思う。
SNSには、前述したような異次元レベルの自撮り女子たちがひしめき合っている。

他の人が撮影した写真を自分のSNSに載せる時は、自分の顔だけを小さく加工してからアップしている人もいる。

何故そこまでして他人に自分の写真を見てもらいたがるのか、私には到底理解ができないが、この世界はそんな承認欲求たちで出来ていると言っても過言ではないだろう。

SNSのアイコンを自分の写真にしたり(しかもばっちり加工済み)、角度を変えて自分が一番かわいく見えるように写る技術を無駄に磨いたりする。

ある意味、写真での自分を褒められることは、現実の自分の顔を褒められることより嬉しいことなのかもしれない。

私自身、あまり写真に振り回されたくはないのだが、SNSとは切っても切り離せないこの時代、どうしても気にしてしまう。

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そんな中で冒頭の友達の何気ない一言。
正直喜ぶべきなのか、どう反応したら良いのか分からない。

実際の顔より写真の方が良いねと言われるのもつらい。

例えばマッチングアプリで、意気投合した相手と初めて顔合わせした時に、「写真と全然違った」と思われる話もく聞く。

そりゃ相手には、特にまだ会ったことのない人には、少し背伸びして良く思われたいという気持ちが働くだろう。

悲しいことにそれが裏目に出てしまうパターンである。
だから加工のし過ぎも注意しなければならない。

二度と来ない今日という日を記録として残すために写真を撮る。
そんな思い出の手助けをしてくれるはずの写真に、自分の顔の良し悪しを左右されたくはない。

どちらが良いと言われても、ありのままの私でいたいと思う。