スマホで写真を撮ることが好きだ。

スマホはきれいな写真が撮れるように高画素のカメラが搭載されたモデルを選んでいる。

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旅行先での風景の写真をたくさん撮る。

写真は、旅行から帰った後も楽しい思い出を蘇らせてくれる。

たくさんの写真を撮るので、カメラロールの整理が大変だ。それも含めて旅の思い出だと思っている。
 

風景だけでなく、他人の写真を撮ることも好きだ。

風景にマッチするようなポーズをリクエストして、何枚も撮る。

料理の写真もよく撮る。

自分で作った料理を記録に残すために、写真を撮る。

器にもこだわりたくなるのは、写真映りを気にするためだろう。

誰かと食事に行っているときは、写真撮影に時間をかけすぎないように気を付けている。

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一方で私が嫌いなのは、自分の写真だ。

写真写りが良くないというのもあるが、自分が映っている写真を見たくない。

他人の目には自分はこのように映っているのかということを自覚するのが嫌なのだ。

鏡に映る自分は自分の頭が作り出しているという話があるが、鏡の中の自分と写真に写る自分との差が目に見える形で残ることにもやもやする。

中学のアルバムがトラウマになっている。

お世辞にも良いショットではないものが掲載されていて、絶対に誰にも見せることができないと思った。

他人はよく見ている私だから、違和感がないのかもしれないが、私は中学のアルバムのおかけでもっと写真が嫌いになった。

自分は他人の目には、このように写っていて、この写真はアルバムとして残すくらい日常の私なのかと思うと悲しかった。

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学生時代は体育祭や文化祭などたくさん写真を撮る機会がある。

集合写真は全員がベストショットにはならないと思うが、盛れてない自分をよく見掛けた。

横顔の写真も多く、自己嫌悪に何度も陥った。

転機は友人の結婚式に合わせて、マツエクをしたことだった。

まつ毛が長くなることで、横顔のフェイスラインがましになり、横顔の写真も目を背けなくて良いレベルになったように感じた。

驚いたのはインカメで友人と自撮りをしたときだった。

インカメは縦に引き伸ばされて映りがちなので、自撮りは嫌いだった。

そのためこれまであまり積極的には撮って来なかった。

久しぶりに見た自撮りの自分はマツエクの効果でアンニュイな目元に写っていた。

美人な友人の隣でも引けを取ることなく、こちらを向いて笑っている自分に驚いた。

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写真に映る自分に自信を持つきっかけがまさかマツエクとは思わなかった。

少しでも華やかになりたいと思って始めたマツエクが思わぬ効果を発揮して驚いた。

マツエクはあまり安価なものでもないので、次の結婚式までしばらくお休みしようとも考えていた。

しかし、自撮りという日常のシーンでも大活躍しそうなことが分かったので、自分の喜びのための自己投資と思い、継続してみようかと思った。

自撮りの苦手意識がマツエクによって解消されるとは思わなかったので、他の苦手意識も突然何かのきっかけで解消されるかもしれない。