3月に大学卒業を控えた2022年、4月から新社会人となった2023年は「やってみる」ことを大事に、新しい行動をすることで「後悔なく生きる」ことを目標にしていた。憧れていた人に3か月振りに連絡をしたり、ファンになって間もないバンドのライブへ行ったり私にとっては大きな行動をした。

特に連絡は返事が来るまでの丸1日、やった直後から「調子に乗った。気まぐれで好きな人に迷惑を掛けてしまった」と深く後悔した。結局、最後に連絡をとってから既に4か月が経過している。

もしあの時連絡しなかったら、連絡することのハードルがもっと上がって、連絡できないまま一生会うこともなかったのかもと思う。今はあの時連絡できてよかったと思える。その方が元気でいることを願っている。

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行動できたのは「今やらなきゃ後悔する」という焦燥感に駆られたからだった。決して計画的ではなく、あまり冷静でもなかったから、自分のした行動に自信が持てず「やった後悔」も大きかったのだと思う。

反省を活かし2024年は「迷ったら、やった後悔のリスクを取って、推しを含む好きな人たちに報いる」ことに決めた。私は行動するときのハードルを下げるために、「やってみる」という表現をやることリストなどで多用するが、折角の宣言するチャンスであるのでここでは言い切った。

「リスクを取る」という私にとっては堅い言い回しをすることで、今の一時的な利益ではなく未来の益を見据えているかを1度止まって考えてから行動できる気がする。自分の中で筋を通して行動したいのだ。

「好きな人たちに報いる」というのは、家族や友人を始め、数々の好きなバンドや楽曲、漫画のキャラクターに至るまで、広い意味で私を育ててくれたり支えてくれたりしている、私が尊敬している存在たちに、誇れる人間でありたい、私が私自身に誇れるような生き方をすることで報いたい、ということである。

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私がファン歴半年でライブへ行ったバンドは、2023年に活動を終了した。そのバンドの生演奏を聴くことはもう2度とできない。よく言われる「チャンスの神様は前髪しかない」ことを実感した。

私がライブで演奏を体感したことは一生の宝だと思う。自分のお腹の底に響くベースやドラムの音やMCの間だとかギリギリ見えたような見えなかったようなメンバーの表情だとかを時々思い出してずっと憶えていたい。そして、ライブを楽しむ側だけでなく、私も人を楽しませる側として何かしたいと、ぼんやり抱いた野望を、公募に応募するなど小さなところから形にし続けることが今年の小さな、目標である。

私はマイペースで、プライドが高く人に頭がいいと思われたくてカッコつけてしまう。

チャンスを掴もうとするとき、往々にして私は準備不足である。準備が整う前に、ある意味ダサい状態で行動を始めることは、一見カッコよくはない。ダサくても私らしく「カッコつけて」やった後悔のリスクを取っていきたいし、そんな自分を誇っていきたい。