「やることリスト70%達成、そんな自分を好きになる」。これが私の2024年のなりたい姿だ。

私は28歳のOLで、都内の会社に勤めつつ普段はリモートワークをしながら地元で暮らしている。ありがたいことに会社からの理解を得て、必要な時に都内に出向くワークスタイルを叶えて貰った。周りからは、1番理想で羨ましいと言ってもらえることも多い。

ただ、このワークスタイルに切り替えるまでの葛藤や乗り越えてきたことを考えると、決して楽ではなかった。

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去年の春まで約9年間、都内で暮らしていた。都内の洗練されたオシャレな場所やカフェも好きだし楽しいことも好きでSNSにもよくシェアしてきたけど、人混みは苦手だし人目も過剰なくらいに気になるタイプで心が落ち着く場所は限られていた。よく、自分が苦手とすることが溢れている場所に長年暮らしていたな、と自分でも疑問に思う。

地元に戻る大きなきっかけはなかったが、積み重なる些細なことや仕事が中心の余白のない毎日に心身共に疲弊していた。平日は仕事漬け、やりたいことがあっても週末は何もせずにひたすら休み、たまに気の知れた友達と過ごすことだけで精一杯の生活をしていた。いつか限界がくるとはわかっていたが、仕事もやり甲斐があるし転職をすることもあまり考えていなかった。周りが結婚出産、夢のために転職や留学などの明確さがある行動をしているが故に、その中で1人不確かな行動をする勇気がなかったのかもしれない。

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心の中で「私の人生ってこれでいいのだろうか」と問うことが増えていった時、見かねた母が「地元に戻ってきて生活すれば?」と一言電話で話してくれた。ほんの些細なきっかけだけど、私にとっては救いだったと改めて感じる。

地元に戻ると驚くくらいに、元気になった。脳みそが休まる時間が増え、食欲も増して、気持ちが前向きになった。そうなると、次から次へとやりたいことが湧いてきた。ここ数年、何かを始めたい気持ちを無視して波風立てない現状維持を重視していたため、やりたいことを本当にやりたいと思うことは久しぶりの感覚だった。

車の運転、ジムに通う、地元で新しい友達をつくるなどほんの少しだが、去年の間にやりたいと思ったことはいくつか達成できた。

長い間やりたいことよりも休みをいかに何もせずに過ごして週明けの仕事に備えるかを重視してきてたために、「やりたいことのやりかた」がわからなかった状態からすると思いのほか、行動ができたと思う。

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ただ、若干の完璧主義者であることがまだ気持ちの面で足を引っ張っている。やりたいことをイメージした時、そのことの最上級を求めてしまうために完璧に出来ないと嫌だなと思い、自信をなくし気持ちが億劫になってしまうのだ。

だから今年の目標は「やることリスト70%達成」にした。「100%達成」にするとまた完璧を目指してしまうから。去年、将来のビジョンも曖昧なままに地元に戻ったことも、ふいに始めたジムでの筋トレも結局、まだ始めただけで何も達成していない。だけど、動けば動くほど前向きになって次のやりたいことに繋がっていっていることに気づき始めている。

今年はもっと肩の力を抜いて、とにかくやってみることを大切する1年にしたい。そして、30%できないことがあっても気にしない私でいよう。