大人になった私はもう臆病じゃない。2024年は一人で留学に行く

私はいま、私を変えたい。
2023年の春、私は20歳になった。
とっくのとうに成人にはなっていたのに、急に「大人」を感じた。
20年。
私が生きた時間はまだたったのそれだけ。いや、もう、20年なのか。
人生100年のうちの5分の1を過ごしたのか。
特にこれと言ってなにも得られていない気がする。
毎日、遅めの時間に起きて適当な恰好をして学校に行く。
たまにバイトをいれて、それ以外は家でダラダラ過ごす日々。
こんな人生で良いのかな。
このまま私は、ただただ普通の大学生をして、普通の企業に就職して、普通に生きるのかな、 本当にこの人生で私は満足するのかな。
なんて、ね。
大人ってこんな難しいこと考えなきゃいけないの?(笑)
そういえば10年前、2分の1成人式をしたな。
大人の私に期待をしていた小学生の私を思い出す。
将来の夢は、なんだっけ。
ピアニスト?キーボディストだっけ。
高校生で沢山友達を作って沢山遊んで、大学も良いところに行こうとしてたな。
社会人になったら、好きな仕事をして、 25歳までにお金持ちと結婚して…(笑)
とか考えてた気がするなあ。
あれから10年。
将来の行く末が見えない20歳になってしまった。
もともと私は海外に興味があった。
中学生から英会話を始めたくらい、本気で高校生で留学をしようと考えていた。
でも、コロナが私の邪魔をした。
私の高校生活の思い出を全部奪っていった。
文化祭も、体育祭も、修学旅行も、留学も、全部。
誰も悪くない状況に呆れるしかなかった。
諦めて家にいることしか出来なかった。
マスクをしてでしか、友達に会えなかった。
ご飯も一緒に食べられなかった。お話しできなかった。
高校の思い出は、3年間受験に向けて先生たちにしごかれたことくらい。
本当にしょうもない高校生活だった。
なんとなく大学生になったはいいものの、生き甲斐のない日常を送っていた。
気付いたらもう2年生だった。
そんなある日、お母さんにこんなことを言われた。
「あんたの人生、それでいいの」
ハッとした。
私は、忘れていた。
私がやりたかったこと。
高校生の時、やりたくても出来なかったこと。
忘れていた、?
本当に忘れていた、?
いや、違う。
忘れていたんじゃない。
本当は、逃げていた。
コロナになって私は少しほっとしていたんだ。
留学は心から行きたかった。
でも怖かった。
異国の地に一人で行くのが、怖くてたまらなかった。
コロナを理由に逃げていた。
私は臆病だ。
一人だと、怖い。環境が変わると怖い。出来ない。
私はいつもそうだ。
新しい環境がすごく苦手。
一人で新しいことをするのが本当に怖かった。
いつも、誰かに頼ってばかりだった。
いつも、助けられてばかりだった。
でも、もうこんな私は嫌だ。
こんな自分は好きじゃない。
大人になったのに、臆病者でいたくない。
やりたいことが怖くて出来ないなんて、嫌だ。
だから、私は、私を変えたい。
去年の春、私は20歳になった。
大人になった。
大人になった私はもう臆病じゃないから、決めたよ。
2024年の春、私は一人で留学に行く。
私を変えるために。
私を好きになるために。
来年帰ってくる私は、きっと今より強くなれてるよね。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。