7時間48分。
これは、私が平日5日間でスマホを触っていた時間の平均だ。
もちろん日によって多少の誤差はあるが、多い時には1日10時間、少ない時でも最低5時間はスマホを見ていると思う。
83回。
これは、私が一週間のうちにスマホを持ち上げた回数の平均。
多い時は1日100回を優に超えている。
これらの数字から見てまず思うのは、私は完全なスマホ依存症だということだろう。
実際、スマホを手にしていない時は、何だか落ち着かなくなってくる。
◎ ◎
しかしスマホを手にしたところで、しているのは大して意味もないことばかりだ。
何となくSNSを一通り眺め、何となく頭に浮かんだワードをネット検索して、何となくYouTubeで流れて来た動画を観る。そんなことを日々惰性でだらだらとやり続けている。
こんな行為が生産性を上げるはずがない。
私はもっとクリエイティブに生きていきたいのに、スマホ依存の闇がそれを許してはくれない。
スマホを見ている時間の10%でも、何か別のもっと意味のあることに当てられれば良いが、結局思考停止のまま惰性の時間に食いつぶされてしまう。
意中の彼から連絡が来ていないかな。
あ、また面白そうなツイートでタイムラインが埋まってる。
さっき更新したストーリーは、誰が閲覧したのかな。
本当に文字通り24時間、四六時中スマホのことばかり気にしているので、さすがにそれではいけないと思う日もある。
◎ ◎
そんな時は、落ち着かない気持ちに無理やり蓋をして、敢えてスマホの電源は落とさずに充電器に差して部屋の隅に放置する。
電源を消してしまうと、「この電源を消している間に何かしら通知があるかもしれない」なんて思って我慢できなくなってしまうのだ。
自分でもスマホに頭を支配され過ぎているなと思うが、そこは気にしていられない。
そしてスマホを放置している間は、ひたすら自分の身体を動かす。
散らかっている部屋を徹底的に片づけてみたり、手足をめいっぱい伸ばしてストレッチをしたりする(ストレッチやエクササイズの動画を検索したがる心を押さえつけて)。
そうして一通り動き回った後は、深呼吸をする。
スマホを見ているとどうしても前傾姿勢になる。背中や腰が曲がり、姿勢も悪くなる。
光る画面を見つめ続けていると目も悪くなるし、大体無表情なので口角も自然と下がってくる。
魅力的な人間とはかけ離れて行ってしまう。
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もちろん、1日や2日スマホから離れた時間を作ったところで、積み重なった行いがどうにかなるわけではない。
スマホには、興味を惹かれるコンテンツが腐るほどある。
しかし、それらをただ無意識に追っていくのは果たして本当の幸せなのだろうか?
その時には熱中していても、どうせ1日経てば全て綺麗さっぱり忘れてしまう。
そんなもののために、私の有限で貴重な時間はささげられない。
私には、もっと他にやるべきことがある。
もっと、人生を豊かにしてくれるものがある。
今日は、スマホは部屋に置いておいて、早めに眠ろうと思う。