最近BeRealというアプリが流行している。BeRealというアプリは、通知が来たら2分以内に写真を撮影してアップすることができれば、次の通知が来るまでに3枚撮ることができる。しかし、2分以内に撮ることができなかった場合は、1枚しか撮ることができず、リアルを共有できるアプリである。このアプリによってユーザーはBeRealに支配されている。通知音が鳴った瞬間、「BeReal来た」と聞いたことは一度くらいあるのではなかろうか。その2分に命をかけているように皆急いで写真を撮る。このように最近スマートフォンにとらわれてしまうようなアプリも存在してきている。

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過去にスマートフォンを手放した時間の思い出を振り返ってみた。高校生の頃、期末試験期間中にスマートフォンを封印させてみたことがある。最初はスマートフォンをいじりたくてモヤモヤしたが、次第にどうでもよくなってきた。期末試験が終わる頃には何も感じずスッキリした気持ちでいた。SNSは人の情報を多く知ることができる為、自分がストレスに感じていなくても自然とストレスになっていたのかもしれないと思った。SNSのメリットは多くの情報を受け取ることができるが、デメリットとして人の情報が見えるということである。

SNSは自分と人と比べてしまう。スマートフォンゲームは気軽にゲームができる。スマートフォンには色々なアプリがあり、調べ物もでき、写真も撮れる。スマートフォンは片手で持てる有能な機械なのである。

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以前、スマートフォンに目を向けるのではなく外の世界を観察してみた日がある。メールやLINEを返信しなければいけない縛りもなく、伸び伸びと過ごすことができた。また、色々なことに気がつくこともできた。毎日歩いている道や電車内、外の景色全てが輝いて見えた。毎日同じ風景でも1日1日違っていて違う発見ができる。特に植物がいい例である。植物も毎日成長していて新たな発見が生まれる。このようにスマートフォンを手放すと自然と新たな発見が生まれるのである。毎日同じ風景でも空の色は違う。スマートフォンを手放すと自然が豊かに見えるような気がする。

スマートフォンを使用する上で1番奪われるのは時間である。娯楽はあっという間に時間が過ぎ去る。私は「この動画だけ見よう」と思っていても、次に出てくるおすすめの動画を見てしまい、それの繰り返しですぐ1時間経ってしまっていたなどという経験がある。「あの時動画を見ていなければ……」という後悔が生まれる。この後悔が生まれる前に思いっきりスマートフォンを手放してみることも大切だと思う。

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スマートフォンは便利なものであるが、依存しがちな道具であるので依存する前にもっと自分の目で外の世界を観察することで広い視野が生まれるのではないかと感じた。広い視野が生まれることで、今まで自分が気づくことができなかったことに、早く気づくことができる。色々な観点を増やすことで様々な人と交流することもできる。スマートフォンで会話することよりも直接会話する方が相手の感情も読み取りやすく、会話が弾みやすい。もっとスマートフォンにとらわれず、直接的なコミュニケーションを大切にすべきであると感じた。