人生21年目の私が思ったこと。
それは「言葉」の扱い方で人生が左右されるかもしれないということ。

「陰口を言っていた人が後になって言われる側になる」

昨日まで仲良くしていたはずなのに、ひとつ衝突があっただけで簡単に仲間外れにされてしまう現実が存在しているということに。ゾッとした。

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その一部始終を目の当たりにした日から、私は今まで以上に言葉に対して気をつけるようにしている。少し冷たい人間かもしれないが、このことを早くから知れてよかったように思う。

反対に言葉遣いに気を付けている人にも注目してみた。
音楽家。自分の言葉で一人の人間を動かしてしまうくらいに影響力がある。
この人について行きたい!と思えるような人が何人かいるかもしれない。
「〇〇さんの言葉を聞いて本当に救われました。」そのようなコメントを何度目にしたことか。

言葉には、言葉では表せない何かがある。
言葉を粗末に扱う人は少なくないと思う。

ある本に書いてあったことで、人間の脳は相手に対して言っていることでも全て「自分」のこととして認識してしまうらしい。
なので、「あの人嫌い」と放った言葉が頭の中では「私嫌い」に変換されてしまう。

この原理を知ってから更に納得がいく。
悪口を言っている人がいつもいつも満たされていないように見えるのは、自分に跳ね返っているから。
自分で自分を攻撃していることになる。

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なるほど。反対に「〇〇ありがとう」という言葉を発するといつも少し心が温かくなる感じがする。
それは自分が放ったありがとうが自分宛に届いて、言われた側の人もきっと「嬉しいな」で溢れる。
温かい言葉はお互いを幸せな気持ちにするのかも。
そう思いたいから思う所は否定できないが、見当違いではないような気がする。

なので私は言葉を丁寧に扱うように心がけている。
それでも、時には感情任せに悪口を言ってしまいそうな日は存在する。

そんな時にしていることがある。
友達が何度も待ち合わせ時間に来なくて感情が抑えられない時、頭の中のぐるぐる思考から抜け出せない時、コピー用紙に殴り書きで思うがままに書いてみる。
思いついたこと全て。書き終わったら、ビリビリに破って捨てる。
それをすることで、少し冷静になれる。

「うわ、私こんなこと思ってたの?」と時には自分のことが怖くなることもあるかもしれないが、それはそれで人間味があっていいじゃない。と私は思う。

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綺麗事だけじゃ生きていくのが困難なくらいにはこの世は残酷。かもしれない。
だからって毎日当たり前のように悪口を吐き出していい訳でもない。

言葉も行動も自分がしたことが思いがけない形で返ってくる。
なら、自分が心地いいと思う言葉に触れて、かっこいい大人になる。そのためにこれからも自分の言葉を磨いていこうと思う。