スマホと現代人の生活は切っても切れない関係だと思うし、今スマホなしで過ごすと、不便も多く、活動範囲や時間の使い方・費やす対象が大きく変わるだろう。

と思いつつ、、、私は忘れ物がかなり多いタイプで、大事なのだって忘れる時はなんでも忘れる。そんなわけで、財布やスマホも、持たないまま出掛けてしまうことも多々。

今回は、スマホを忘れたある日のお話と、たまにはスマホなしも案外悪くないって学びをご共有。

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スマホ忘れのお陰で感じた、私的スマホ有無でここが変わるポイント5点!

①待ち合わせの曖昧性

②下調べの精度

③標識や案内地図のありがたみ

④知らない人とのコミュニケーション

⑤景色の見方

彼とのランチデートを約束していた春のある日。準備がギリギリになり、バタバタと身支度を整えて、急いで家を出た。普段は家を出てすぐにイヤホンをして、スマホから音楽を聴きながら駅まで歩くが、そんなひと手間の準備時間も惜しいぐらいに急いで、駅まではスマホを触らずに駆け足で向かった。

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カードタイプの交通ICで改札を通過し、ホームに着いたのが電車出発時刻の2分前。少し落ち着いて、ポケットからイヤホンを出し、音楽を聴こうとスマホを探した。

その時、スマホを持っていないことに気づいた。家を出るまでの記憶を辿ると、一度玄関まで行って財布を忘れたことに気づいて靴箱に一度スマホを置いて、財布を取りに戻ってからスマホに触れた記憶がない、、、きっと靴箱だ。そう思いつつも、取りに戻るとかなりの遅刻が確定と考えると、スマホなしの待ち合わせもちょっとスリリングでいいんじゃないか、なんて思って出発。こうしてアナログな待ち合わせを実施することとなった。笑

私たちの待ち合わせは、目的地の最寄り駅で合流する時もあれば、目的地で合流することもあったが今日は予約時間ギリギリだし、「きっとお店だ!」と当てを付け最寄り駅に到着。だがしかしここで問題発生。肝心のお店の名前を忘れた、そして駅からの道がわからない。

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スマホありきの生活をしていると、目的地までの所要時間は事前に調べていても、正確ルートや情報までしっかり見ないことの方が多くないだろうか。もちろん私はその典型で、薬膳カレーの店で、位置は駅から進行方向を向いた状態で、左側から川と線路があって、その1・2本隣の道沿いへ駅から7分ぐらい歩いた場所にあったはずだ、とかいう曖昧過ぎる記憶。ダメだ、辿り着ける気がしない。

なんて思っていたが、幸いに、川と線路の位置関係を覚えていたことで大体の大体の所在地の目星をつけられた。駅前にあった街の案内地図を見て現在地を把握し、とりあえず向かってみた。

不安を抱きながらも、遅刻気味なので足早に。周囲の看板やお店をキョロキョロ見まわし、このお店来たことあるな、このお店気になっていたところだ等と思いながら。何度も訪れた、知っている街のはずだけど、いつも地図ばかり見て歩いていて、ポイント毎にしか覚えられておらず、記憶の中のお店はピンで立っているだけでルートが繋がっていないことを感じた。

地図アプリは便利だし、ルート案内は役に立つが、頼り過ぎると街を楽しむ機会は失われているかもしれない。

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そんなことを思いながら5分ほど歩いたところで、過ぎてしまっていないか、道を間違えてないか、不安になり意を決して近くにいたお姉さんに、このあたりに薬膳カレーのお店がないか聞いた。あと少しまっすぐ向かったところにあると、優しく教えてくれ、とても安心した。街を歩いていて知らない人に声をかける機会はまずない。勇気がいるけど、道を聞かれて嫌な顔をする人なんて余程急いでないとそんなにいないよなと思ったり、声をかけるのはただ普段しないからの躊躇かな。

ひとつの街に複数ありそうなタイプのお店じゃなくてよかった。そこから少し歩いたところで立て看板をみつけ、予約時間から3分ほど過ぎた頃に目的のお店に到着し、無事合流。大きく遅れることもなく無事にランチを食べた。

ランチの後は、桜を見に。普段なら肉眼で見るより画面越しの桜の方を長く見ているような気がするが、その日は写真に残せない分、いつもよりしっかり目で見て楽しんだと思う。毎年どこかで見る光景だが、桜の思い出として上位に浮かぶ印象の強さは残った。

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今回の待ち合わせ場所がざっくり「駅」ぐらいしか決まっていない場合だったから、合流できない可能性は格段に高まるし、遅れてでもスマホを取りに戻っただろう。この日はお店を予約していたので、そのまま向かってみた。最終合流地点が明確だったからこそできたと思う。

最近は連絡が容易だからこそ、駅名と大体の時間だけ待ち合わせを決めたつもりで、駅に着いてから具体的にこの辺にいるよ、みたいな連絡をすることも多いし、多少の時間のズレも、互いに連絡が取れていたら特に問題ないとかもあるかも知れない。

だからこそ位置情報の共有アプリが流行るわけでもあるだろうし。

でもたまには「この時間に、この場所にいないと会えない」みたい少し不便な集まり方も逆に新しくて、ひとつ面白いのではと。

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スマホの連絡ベースではない場合、街を見回す機会も増えるだろうしより外に関心を持つ機会にもなると思う。

それに、思い切ってスマホなしで外出してみると、自分のスマホ依存度が測れるかもしれない。私自身は、スマホ依存度は低いと思っていた。SNSを使用する時間や、動画を見る時間は多くなく、見ない日もある程度だ。一方で外出時には電車の時間も、目的地のルートも、お店を探すのも全部スマホベース。

最寄りの一番使用する駅・路線でも時刻表は頭に入っていないし、事前に道を調べる癖もない。今の状態でスマホなしの行動を日常に取り込むのはこの一件で難しいと感じた。まずは1回近場でとか、昼の予定しかない時とか小さなステップから、偶にはスマホなしで外で過ごしてみると、いろんな見落としに気づけて、新しい一面を知りながら離れる時間を作っていけるかもしれない。