私は1年半前のLINE のメッセージを既読にできていない。

その相手は、大学の友達から紹介してもらった人で3回デートを重ねた。
1回目はランチ、2回目はクラフトビールを飲みに行った。3回目は美術館デートした後、ワインが美味しいお店に行った。
そして、おそらくその後4回目のデートに誘われたのであるが、私はこれまでの3回のデートでその人と合わないなと感じていたこともあり、4回目のデートを断った……はずである。
確信が持てない理由は、その最後のやり取りのメッセージに既読をつけていないので、最後どのようなやり取りをしていたのか思い出せないのである。

1ヶ月に1回というスローペースのデートではあったが、デートまでの間もLINEをして仲を深めてきたつもりだった。
しかし、何となく合わないなと思い始め、3回目のデートでは彼からの好意に答えられないという申し訳なさで頭がいっぱいだった。
一応会話の流れとして終わっているので、失礼には当たらないと思うが、こちらから断ったこともあり、最後に気まずくてスタンプも返せなかったのが当時の心境である。

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逆に既読されていないLINE のメッセージがある。

会社の人の前職の友達という微妙に近いようで遠い関係の人とグループで1度飲んだことがある。その中の1人と家が近いことが分かり、LINEのIDを交換した。
その人は、こちらから連絡をすると一瞬で返事をくれた。
そこで調子に乗ってしまった私は、色々質問をしたり、今日あったことを送ってしまった。
向こうも写真を送ってくれ、それに対する返事を書いたところでパタリとメッセージのやり取りが止まってしまった。

寝落ちをする時間でもなかったが、次の日「寝てしまった」というメッセージも来なかった。3日経っても返事が来ず、私はアプリを開くたびに、その人の LINEをコソコソと既読がついていないか確認した。既読がついていれば返事が返ってくると思ったのだ。
しかし送ってそろそろ1ヶ月経つが、未だに既読はつかない。
最初のメッセージを送ってからの既読と返信が一瞬だったこともあり、大いにその後の展開を期待をしてしまった自分が恥ずかしい。
もう1度飲みに行きたいと思っていたが、 既読にならない時点で、さらにメッセージを送ることははばかられ、今時点まで飲みに誘うことはできていない。そして今後もこちらから誘うことは難しいだろう。

最初に向こうから連絡が来なかった時点で色々察するべきだったのだ。
私は会社以外の友達ができたと思い嬉しかったのだが、会社以外の友達と連絡を取りたがっているのは私だけなのかもしれない。

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もしかして私が最後のメッセージを既読にしていないデート相手も、私に送ったメッセージに既読がつくのを待っていたかもしれない。そう思うと、1年半ぶりにとても申し訳ない気持ちになった。
既読がついていればもう1度デートに誘う勇気を与えていたかもしれない。
そう考えると既読にすることは次への期待を持たせる行為であり、相手に勇気を与える行動であると思う。

たかが既読をつけるかつけないかの差ではあるが、自分自身大きく感情を揺さぶられている。まさしく大切なコミュニケーションになると知った。