第一子、長女、山羊座、A型。
これらでいろんな占いに入力すると出てくるのは、真面目、融通が利かない、優等生、向いている職業は公務員です……ってうるせーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
幼い頃から真顔でいると「怒ってる?」と聞かれる率100%を誇る人生。どうやらめちゃくちゃ真面目そうな顔をしているらしい。義務教育期間はそれなりに勉強もできたこともあってか、余計にそのイメージがついたようだ。とはいえ実際の私は性格上まじめというわけではなく、先生に声をかけられたくない、絡まれたくないというその一心で勉強をしていたような人間なので、人からの評価というのは不思議なものである。
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そんなこんなで、浪人も留年もなく大学卒業後に就職という、世間の人が思う「普通」のルートを進むことができたのだが、そこから何をどうすればいいのかわからなくなってしまった。
将来何になりたいの?と言われるたびに「大体の人間がサラリーマンになるんやろがい」と思っていたし、やりたい仕事なんてものはない。しなくていいなら労働なんて絶対にしない。趣味を楽しみながら人として生きるためにはお金が必要なので、やむを得ず働いている。だからここからの人生の進め方の正解がわからないなと思い始めたのだ。
高校生くらいからずっと漠然とした不安を抱えて生きている。
義務教育期間は、できないのは図工と体育くらいでほかは何も頑張らずとも普通にやっているだけでそれなりにできた。
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だが、高校で進学校に身を置いたことにより、自分は人よりしっかり予習して準備しないとみんなと同じようにできないとわかった。それがわかってからはずっと気を張っている。終わりのないハードル走をさせられている感覚。何かが終わるたびに無事に終わってよかったと思うが、人生は次から次へといろんなことが起こる。仕事だけではなく生活もしないといけないし、友達や恋人がいないとなんやらかんやら言われる。さすがに「そんなにいろんなもの一気に持てないって!」とトラックで大の字になって試合放棄してしまいたくなる。
みんなと同じように普通にできるか、いつ失敗して転がり落ちるかという不安でいっぱいだ。薄氷の上を歩かされるほうが幾分マシかもしれない。
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時々、目の前の全てのものをぶん投げてこのまま消えてしまいたいと思うことがある。積極的に消えたいわけではないが、もう目の前の面倒ごとを全て放り投げることができて、なおかつ自己嫌悪に陥らずに済むためにはそれしかないよなぁと思ってしまう。でも家族や友達は悲しませたくないなぁ、よそ様に迷惑をかけるのは良くないなぁと今日も思いとどまっている。
「思いとどまらせてくれる人がいる私は恵まれている、だからそんなことを思うのは罰当たりだ」と1人の私は言っているが、「知ったこっちゃねえ!今辛いんだから逃げさせてくれ!」と叫ぶもう1人の私もいる。
でもまだ消えてしまうには惜しいなという気持ちの方が強い。この世界には大好きな推しもいるし、一緒にいると安心できる家族も、推しは違えど同じ熱量で語り合える友もいる。脳内でずっと喋っているのでこれを出力してしきってからじゃないと、きっと火葬された時にそれらが印刷された紙が出てきてしまう。それだけは絶対に避けたい。
という感じで、これからも消えたくなる気持ちをなんとかなだめすかしながら、ぼちぼちやっていこうと思う。