私は今までの人生で選択が間違っていたと思いたくなく、選んだ道を正しかったと思い込もうとしている。
もちろん、選んできた道で良かったと思っている。しかし、「あの時資格を取っていたら」「学生時代に色々な職業を知れていたら」と様々な後悔はある。

私は社会人になってからの方が色々な職業を知れたし、資格がなくても挑戦できることもあるということを学んだ。

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私は発達障害の子供に関わる仕事を1年ほどして、現在は児童館で働いている。しかし保育士の免許もないし、大学の専攻が教育学部だった訳でもない。大学の専攻は国際関係だった。勉強していなくても資格がなくても、働けている。
学生時代には興味がなかったことでも、様々な経験から興味が出たり、適当に選んでみたものが意外と自分に合っていた、なんてことも多い。

だから、自分が選んできた道で好きな物や得意な事が見つかっていくのだと思う。学生時代から、なりたい夢があってそのために学校や職業を選んで叶えている人はすごい。だけど、私はその時代の自分の感情で道を選び、進んでいく方が合っていると思っている。
振り返ると、選んできた道が間違ってしまったと思う時があるかもしれないが、その道を選んだからこそ得た感情や経験から、自分の興味が広がっていくこともある。また、選ばなかった道を選んだ方が良かったかなと後悔することも多いが、今選んでいる道で正しいと思うことにしている。

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新卒で入社したのはエステ業界だった。私は肌が荒れやすく、肌のせいで自信をもてない時があった為、同じような人を綺麗にして自信を持ってほしいという思いで入社した。
2社目は発達障害の子供と関わる仕事を選んだ。私は他の子よりもゆっくり進んでいく子供だったと思っているので、発達が遅くゆっくり進んでいく子供達の気持ちが分かるような気がした。だからゆっくり進んでも大丈夫だということを伝えたくて、その職業を選んだ。これが結構正解で、子供に関わる仕事は向いていた。しかし会社が合わず転職。

2社目の転職活動中には「世の中の人は仕事をしているのに、自分は家にいて仕事も行く場所もない」とものすごく孤独を感じていた。その当時は相当きつかった。だから、なぜ次の職場を決めずに辞めてしまったのかを後悔した。

だけど、今考えると、その孤独を味わったからこそ、不登校支援に興味を持った。現在は不登校支援のボランティアを探していて、これからボランティアを始めるところだ。あの時、孤独にならなければ不登校支援なんて無縁だったし、ボランティアよりもバイトしようと思っていたと思う。

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今まで、自分が選んできた道はその当時の感情や自分の経験から同じような人の手伝いをしたいという思いで選んできている。
だから、選ばなかった道を後悔しないように生きたい。何を選んだとしても、自分の成長に繋がっていると思う。今、絶望していたとしても、その絶望を天職に変えて色々な人を救っているかもしれない。

これから先、自分が何に興味を持ち、何に夢中になっているかなんて分からないから、様々な経験をして選んだ道を自分なりの正解にできたら幸せだなと思っている。