わたしはコロナ禍真っ只中に就職活動を行った。そのため、説明会やインターンシップ、面接、さらには内定者研修会にいたるまで全てオンラインで行った。

オンラインだったからこそ、遠方の就職先でも気軽に説明会や選考を受けることができたり、移動時間や交通費がかからなかったり、忘れ物や道に迷って遅刻するリスクがなかったり、といったメリットがあった。一方で、オンライン面接で面接官との距離感が掴めなかったり、会社の雰囲気がわからなかったり、例年は公平なテストセンターでの適性検査の受験が自宅受験になったりするなど、デメリットもあった。

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仲の良い友人は公務員試験を受ける人ばかりで、唯一趣味が同じ友人は民間企業で就職活動を行っていたが、「今、就職活動がどういう状況か」といった話題は、なんだかデリケートな気がして、頻繁に連絡は取っていなかった。

かくいうわたしも元々は、就職活動をする予定はなかった。アルバイト先で、そのまま就職する予定をしていたのだ。しかし、新卒を対象としていないのか、大学4年生の秋頃に正式な内々定が出るということで、その時期まで将来が決まっていないことが不安になってしまい、アルバイト先への就職を諦めたのだった。
そのため、大学3年生の冬から急に就職活動を始め、冬のインターンシップから就職活動の波に乗った。
乗り遅れた感もあり、イマイチ周りからの情報も得られない状況の中、手探り状態で就職活動を始めた。

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使えるものは使うという精神のため、大学のキャリアセンターやエージェント、家族に協力してもらい、エントリーシートや面接の対策をした。身近な親戚に営業職がおらず、車の免許も持っていないので、外回りよりは内勤のような仕事がしたかった。また、大企業に勤めていて残業を長時間している親戚の話をよく聞いていたため、大企業よりはこじんまりした企業がいいと思っていた。

しかしながら、これだけではエントリーシートや面接で志望動機は語れない。そのため、卒業論文のテーマに合う企業を探してこじつけようとした時期もあった。若干名しか採用のない管理部門に応募した時期もあったし、一般職に応募した時期もあり、色々迷走していた。自分がいきたいと思った企業の選考は思うようには進まず、逆になんとなく受けた企業の選考はトントン拍子に進んでしまった。

そんな時、ネット上の口コミを調べて、少しでも自分に都合の悪い書き込みを見てしまうと、次のステップに進むことを躊躇してしまう。自分が好きになった人には振り向いてもらえず、自分が興味ない人に好意を寄せられたときは引いてしまう、恋愛と似ているなと思った。

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そんなとき、かなり少ない選考回数で内々定が出た企業があった。それが、今わたしが働いている会社だ。人事から送られてきた、内定を出した理由や少なすぎる基本給など家族からは本当にこの会社に入社するのか、と心配はされたが、新卒で入社した会社でまだ働き続けられている。せっかく何ヶ月も労力をかけて就職活動をして大手企業に入社しても、様々な要因からすぐ辞めてしまう人もいるが、わたしのように何気なく内定をもらえて入った企業に腰を据えている人もいる。

就活生には「新卒で入った企業によって人生は決まらない」ということを、頭の片隅に置いておいてほしい。

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