「就活しんどかったけど、なんとかなった」
「しんどかったけど、どうにかなった」
大抵の人は、こう言うだろう。
私が就活をしていたのは2020年~2021年。つまり、コロナにぶち当たった22卒だ。
コロナ禍ガー、と言われていたが、なんだかんだ内定率は前年度より上昇。コロナ禍就活の負の側面、悲劇的なニュースはそこまで囁かれなかったと私は記憶している。
むしろ、オンライン化が進み、コスパ最強就活などと言われてもきた。
しかし、私は内定ゼロだった。
◎ ◎
Fラン地方公立大学で大抵の人が年間休日100日程度の企業に就職する母校。受験に失敗しそんな母校に進学した私。
就活は人並みまたはそれ以上にやらないといけないことも誰よりも理解していたので、周りがマイナビのアプリすら入れていない時期からインターンに行った。説明会も早期選考もしっかり行った。ESの添削を有名大出身の先輩達にたくさんしてもらった。面接練習もたくさん付き合ってもらった。
しかし、結果は内定ゼロ。
ESの添削も面接の練習もしたことがない同級生達は様々な業種、福利厚生の企業に納得内定をしてとっとと終活をしていた。
私が大学3年から就活をしていたことを知っていた同期たちは初めは私にES添削を頼んでいたが、気づいたら私が周りの同級生に添削を頼むようになっていた。
それでもギリギリまで就活をしたが、実らない現実。
何故なのか。
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かけた労力に対して、実らない現実。
さらに私は、Fラン大学のなかで唯一大学院進学のできるゼミに入り勉学も頑張りたいという目標もあったため、本当に日々がいっぱいいっぱいだった。
卒論が必須でない我が母校で大学院入試面接に受かるレベルの卒論も3年次から同時進行で書き続けるほど勉強にも取り組んでいるが、ろくに学校に行かずサボりまくりの同級生に内定が出て私には内定ゼロの現実。
一体、私が何をしたというのだろう?
何の報いで、こんなことになったのだろう?
私よりも努力してない人達こそこのような思いをすべきであって、私はもっと報われても良いのではないか?
大企業に絶対受かりたい訳でもない、40社ほど一次面接を受けた会社の中からひとつでいい、内定が欲しいだけだ。5社受けて全部だめならバイト先に就職する、なんて甘えたことを言っていたやつはギリギリ最後の1社で内定が出た、ろくに面接練習もES添削もしてないのに。私との差はなんなのか?
世の中はびっくりするほど不平等だ、受験に失敗し偏差値の低い大学でトップの成績を修めるほど勉学に取り組み就活も大学3年からしてきた、就活くらい報われても良くないか?
◎ ◎
結局、ただただしんどいだけの期間で、何も得ることがなく、ただ無駄に疲弊した。心身を壊し、自殺未遂もした。
就活のシステムとはなんなのだろうか?
大学は就職予備校なのか?
大学生はモラトリアム期間を謳歌することが就活必勝法なのか?
面接官はちゃんと成績表を見ているのだろうか。一体何を判断して合否を出しているのだろうか?
結局、世の中学歴がないと何も出来ないし、受験にも就活にも失敗した私はこの先起死回生することはないのだ。実際、第二新卒歓迎の企業も卒業後受け続けたが、「ルール上書かなければならないから書いているだけ」と言われたり、浪人して得た学歴であることを話すと「もっと上に行きたいと思わなかったんですか?」と言われる始末だ。
「就活しんどかったし努力は報われなかった」
私の物語はこれで終わりだ。
せめて、この文が世の中に広まることで、私のように苦しむ人が1人でも減るきっかけになって欲しいと願い、筆を置く。
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