働く理由ってなんだろ?
お金のため?やりがいのため?世間体のため?人が多ければ多いほどその問いには多くの答えが出そう。
だけれどやっぱり根本的にはお金のために、生活のために働いている人が多いのではないかと思う。

「労働はお金を稼ぐ手段で、お金は労働の対価」そんな刷り込みが私たちにはある気がする。

けれど、わたしの職場には以下のような人が多くいる。

⚫︎出勤前残業する人
⚫︎タイムカードを切って働く人
⚫︎休憩時間に働く人

労働は金銭の等価交換、そう考えるわたしは、無給で働く人々を見て気が気じゃない。

◎          ◎ 

わたしの職場は、申請れば必ず残業代をもらえるのだ。
タイムカードを切ってから働き、タイムカードを切ってから仕事を終われば良いのに。
仕事が終わらないなら休憩はしっかり取って残業して残業代をもらえばいいのにと考えるのも普通だろう。
みんなどうして、自分の身を削るような働き方をするの?と不思議でならない。

特に1人の後輩の行動は、いつ見ても不思議だ。
なぜなら、毎日のようにタイムカードを切ってから23時間残業しているからだ。うちの職場では23時間の残業代を1回申請れば4000円程度もらえる。それが月に10回あると考えると、月の給料は40000円変わる。

「今月、お金なくて」

とカップラーメンばかり食べている後輩がなぜその労働の対価として得られる給料をもらわないのか?不思議でならない。だから、聞いてみた。

「どうして、残業代もらえるのに、もらわないの?」と

すると、

「僕、仕事遅いんで…、みんなに迷惑をかけたくないし、しょうがないんです

と言われた。

わたしは、彼のその発言を聞いて資本主義社会の闇を見た気がした。会社という組織の闇を見た気がした。

◎          ◎ 

労働基準法によると労働時間とは、「使用者(派遣先企業)の指揮命令下にある時間」を指すという。せっせと業務をこなす彼のサービス残業はどう考えても労働時間だ。

それなのに、周りを思い、自分をすり減らしている。

管理職の口には出さない「残業代を取りすぎるな」という圧に負けている。
彼は、優しさのあまり、無意識に会社の利益につながらない行動を避けているのだと思った。いつも優しい彼には、カップラーメンばかり食べず美味しくて健康的なものを食べて、自分の時間を大切にして欲しかった。

今の世の中、「働き方改革」、「働き方改革」と言われているとはいえ多くの人は、仕事着の着替えは、出勤前に済ませ、早めに出勤し業務の準備をして、ちょっとくらいならと善意でサービス残業をしている。
そうして、会社のトップや資本家は会社員たちのちょっとした善意による労働によりたくさん儲かり、末端の社員は微々たる残業代ももらい損ね貧困に陥りやすくなっていると思う

わたしは、誰がなんと言おうと、残業代は労働の対価としてキッチリもらいたい。
周りの人にも善意で無償の労働力を提供するのではく、有料で決められた範囲で提供してほしいと思う(勝手かもしれないが)

そして、会社のトップの人と末端の差が縮まりみんなが豊かに暮らせる日が来てくれたらなと思う。ぐちゃぐちゃになっちゃったけど、多くの人がより幸せに働ける社会が作られて欲しいと思う。