最近、プチ断食を始めた。もう、本当に“プチ”というレベルの断食。一般に有名な断食方法といえば、16時間何も食べないとか、それこそ丸一日何も食べないとか、そういった類いのものだと思う。私が始めたものはというと、せいぜい12時間程度、長くても14時間程度しか間を空けない、正真正銘のプチ断食だ。それでも、私にとっては、割と大きな一歩だと思っている。
◎ ◎
というのも、もともと私は食生活が荒れに荒れてしまい、夜中の1時にカップラーメンを食べて1日を終え、6時間後の朝7時には菓子パン等の甘い炭水化物を摂取する、という具合であった。そんな私が、約2倍の時間、何も食べずにいられるようになったのだ。なかなかの進歩だと思う。
あれほどまで荒れていた食生活の改善を手伝ってくれたのは、何を隠そう、私にとっての「推し」の存在である。
推しの方に会えるイベントの2週間ほど前、急に思い立った。「すこしでもマシな姿の自分でお会いしたい」と。本当に、急に、思い立ってしまった。せめて1ヶ月前くらいに思い立ってほしかったものだが、今さら後悔しても仕方がない。残された時間はあとわずか。さて、どうしよう。とりあえず…断食でもしてみるか…?なんか痩せそうだし。
◎ ◎
そこからの私の行動は早かった。そもそも私は、断食というものにあまりいい印象を抱いていなかった。身体にいいどころか、逆に栄養が足りなくなったり、筋肉が落ちたりして、マイナスにはたらいてしまうというイメージがあったのだ。そこで、断食について正しい知識を得ようと、本屋に向かった。
そこで手に入れた本を読んでみて、私は断食について大きく勘違いしていたことに気づいた。なんだこれは。私が思っていたことと全く違うじゃないか。良くも悪くも影響を受けやすい私は、早速その本に書かれている情報を自身に取り込み、少しずつ断食を始めた。
断食に対してプラスのイメージが大きくなったことで、断食を続けることによる精神的ストレスなんかは全くなかった。それどころか、1日1日新しい自分に生まれ変わっている気がして、とても良い心持ちであった。結局私は、2週間で4キロ程体重を落とした(もともとの体重が大きいので、より落ちやすかったのだろうとは思)。そして、その2週間で身に付いた生活は、今もなお続いている。
本格的なそれとは違うゆるいもので、回復食やデトックスジュースなんかを取り入れている方々のそれには足元にも及ばない。それでも、数ヵ月前の自分よりはよっぽど成長しただろうと思う。この調子で、よりより良い状態の身体に仕上げていくことが、今の私の目標になっている。1日1日、少しずつでも新しい自分に生まれ変われたら、と。
◎ ◎
最後に。あれほどまでに堕落しきっていた私の食生活をここまでに是正するきっかけを下さった、私の『推し』様。あなたの存在に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。