私は現在理系大学の4年生である。研究室に籠り自分自身の研究に没頭している毎日を送っている。私が理系の道に進むことを決めたのは今から7年前である。

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7年前、私は中学3年生。埼玉県の小規模地域の中学校に通う中学生だった。私は中学3年生の時に理系に進みたいと思える出来事があった。私が通っていた中学は部活動(運動部)への入部が絶対だった。

私は未経験だったスポーツを選択し3年間部活動を行ってきた。スポーツを行っていくなかで、強い、上手いだけでは勝てないことを学んだ。自分自身の体のつくりを学ぶこと、相手を研究し分析すること。練習時間が多ければ勝てるわけでもないことを学んだ。

今までできていたこと、できなかったことを数値にすることで納得のいく結果に辿り着くことができた。この時だ。私が理系の素晴らしさ、面白さと出会ったのは。その後高校に進学し、理系科目を中心に学んでいった。小学生の頃から、計算、実験が大好きだった私にとって高校の授業は楽しくて仕方がなかった。中学では基本を固めるため基礎的な問題や、基礎実験が多かったが高校では応用的な問題、実験を行うことができたからだ。

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高校1年、2年の時は『楽しい』という感情だけで理数系の科目を学んでいた。高校3年生の時、日本を、世界を苦しめた問題が起こった。新型コロナウイルス感染による学校の臨時休業である。3年生になるとより本格的に化学実験、数学の問題を授業で行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染により授業も小規模化されていった。

この出来事が私が、理系、そして化学の道へ進みたいと心に決めた時だった。新型コロナウイルスに感染した時に陽性、陰性を調べるために使われたPCR法に深く興味を持ったからだ。

DNAを用いて感染を調べたりできる。DNAを用いることで目に見えない物でも確かめることができる、DNAを使うことで多くの情報を得ることができる。新型コロナウイルスの流行と共に私の中にDNAの興味をもたらした。

その後は理系大学に進学し化学を中心に多くのことを学んできた。大学の授業の一環で教職関連の授業も行った。私は科学が大好きである。その大好きを少しでも多くの人間に伝わって欲しい。動機は単純だが教師を志すには十分な動機である。私の大学生活は勉強の日々だった。教員になるためには実習、試験を行わなければならない。専門科目の課題に加えて教員採用試験に向けて対策を行う。そんな日々を行っていた。

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私の人生は常に選択ばかりの人生だったと思われる。20数年しか生きていない私が人生を語るのは間違いかもしれないが、語らせて欲しい。

中学に上がった時はどの部活に入るべきか、私は小学生の時中学の部活とは異なるスポーツを行っていた。

約3年続けていたスポーツの為周囲の人間より実力があった。周囲からの期待もあった。周囲の期待を裏切るような感覚があり、部活を選択するときも沢山悩んだ。

高校に進学するときも理系に進むか文系に進むか悩んだ。理科や数学を行うのはとても楽しかった。実験や応用問題を行う時は心が躍った。周囲からは『理科や数学が好きならば理系に進むべき』と助言をもらっていた。私もそうすることが最適解だと思っていた。

だが、悩んでしまった。理科、数学を行うのは好きだったが、文学を学んでみたい、苦手と思っていた分野にも手を出して多くの知識を身に付けたいという思いもあったため文系に進むか理系に進むかを悩んだ。最終的には理系に進学をすることを心に決めた決めてとなったなは、苦手な分野よりも好きを貫きたいと思ったからだ。

『好きを仕事に』ができる現時代で数年後も自分の好きを貫き通したいと思ったから私は理系に進むことを決めた。私は、科学は未来を創り未来を照らすものだと思っている。だからこそ多くの人間に化学の楽しさを伝えられる、そういった人間に私はなりたい。