今、私は新しい挑戦をしようとしている。年齢的にも、環境的にもこれが最後のチャンス。悩んだけれど、一生の支えになってくれるのなら、と思い切って飛び込んだ。

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始まりは、SNSのDMだ。よくある怪しいセールス文句だと思い、通知を開いた。印象は思っていたより悪くなく、AIが流している文章のような堅苦しさや形式張った感じはみられなかった。

そこで、少し詳細を聞いてみることにした。この日がすべての始まりだった。詳細を聞き、声をかけてくれた人と会うことになった。たくさんお客さんのいるカフェで一安心。

奥まった場所に連れて行かれる可能性も捨てきれず、なかなか緊張が取れない時間でもあった。担当者が来て、話を進める。緊張していたが、年齢も近く話しやすい人だったので、話ははずんだ。断るような悪い話ではないと思い、しばらく関わってみようと決めた。

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新しい挑戦というのは、ビジネスの話だ。そうはいっても大層なものではない。最初は副業として関わってみようと決めた。このエッセイでも何度も登場しているライティングも私の副業のひとつだ。しかし、今後続けていくかと吟味したとき、長くは続けない結論に至った。時期を見て終わりを作ったほうが良いという判断をしたのだ。楽しくできる範囲を守るために。

その代替として可能性が浮上したのが今回の話。少し時間軸は前後するが、ほぼ同じタイミングで話が進んだため、新しい方にかけてみようと思ったのだ。また、少し時間を作りたいと思ったのも、もうひとつの理由として持っている。ライティングは楽しいが時間がとても使われる。まとまった時間がなければ作業はできず、自宅では集中できないこともあるので、カフェで作業をする日も多い。当然経費がかさんでしまうので、副業として1円でも稼かなければという思考に囚われてしまった。

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さすがに時間をおいて、休む時間が必要だと考えた。今回の挑戦では、時間を作る将来が見通せる仕事だ。説明すれば怪しさが膨らんでいくが、そこは慎重に判断しながら進んでいるので安心してほしい。まだ、自分にはどのように仕事を進めるかイメージが沸かない。

ただ、蓋を開けてみないと仕事の全貌がわからないのはどの仕事も同じだ。だから私は飛び込んでみることにした。

状況を考えると、これが最後のチャンス。絶対に成功させなければいけない状況であり、かなり切羽詰まった状況だ。最短距離を見つけながら突っ走っている。チャンスは少しでも早く掴むこと、急がば回れも忘れずに。自分に言い聞かせながら毎日、明日からのこれからを考えている。

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今はやっとスタートラインにたった状態。ライティングとは違い、私の周りには頼る人や一緒に走ってくれる人もいる。自分の気持ちだけで大きく左右されていた今までとは違い、鼓舞してくれる人や背中を押してくれる人がいる。とても心強い環境だ。未来が少し明るくなれば、やりたいことや実現したい将来像も浮かぶ。

今までできなかったこと、理由をつけて行動をしなかったこと、後悔したこと、すべてをキャッチアップできる日を目標に、できることから始めている。だから、今がちょうど3ミリ新しくなった私と言えるだろう。

どうか、これからの私は、3ミリどころではなく、何センチでも、何メートルでも新しさを更新していけますように。そして、毎日楽しいことだけを考えて過ごせる日々がやってきますように。

心のなかでこれらを唱えながら、必死に手綱を握りしめている私がいる。腕力が限界を迎えて、手を離してしまわないうちに形を作る。今の目標である。ちゃんと時間を手に入れて、楽しさだけで毎日を埋め尽くせる日々を最短で迎えられるようになる。

3ミリ伸びただけでは満足せず、はじめの成功体験として自分に刻んでおこう。今まで以上に自分に厳しく、なりたい私を明確にした毎日を送ろう。