忘れもしない、2019年10月。
Twitter（現X）であるボーイズグループのことを知り、テレビでそのグループのライブ映像が放送されると知った。
軽率をモットーにオタクライフを満喫していた私は「どんなのか見たいし録画しとこ！」と録画予約をした。これがすべての始まり。

後日意気揚々と録画を再生した私。再生してナゴヤドームの映像なんだ！こんな曲なんだ～と呑気に見ていたが、はたと気づく。
ん？？？？？？なんか聞いてた話と違うぞ？？？？？？？
これTwitterで見たグループのライブじゃないわ……。めっちゃ勘違いして録画してる……。

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漢字3文字のグループだと思って録画して、思いっきり英単語3つのグループのライブ見てた。人数も全然違うし、雰囲気も全然違った。
知識がぼんやりすぎるせいで「メンバーカラーの概念がある」ことしかわかってなかった。

でも曲の感じが好みだったのでそのまま見続けていくと、なんかとんでもないところから声が出ている男前がいることに気づいた。
最初はそのくらいの印象だったのに、だんだんだんだん彼にしか目が行かなくなった。
めちゃくちゃ男前やし、スタイルいいし、バラードはめちゃ声甘くない……？もっとこの人を見たい！
新たな推しとの出会いだった。
まさかのグループが違うというとんでもない間違いを飲み込み、とりあえずライブを最後まで見てみようと思ったあの時の私に拍手を送りたい。

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このお兄さんを推したい……！と思ってからの私の行動は速かった。
ハマった日の週末にあったリリイベに行き、お兄さんの握手会に参加。
まんまと転がり落ちて、その翌月には気づいたら名古屋にいた。

何を隠そう、このお兄さんは名古屋の街おこしお兄さんだったからである。

私は彼らにハマるまで名古屋に行ったことがなかった。
行く前の印象は「味噌カツ」「しゃちほこ」くらい（今思うと薄すぎて申し訳ないレベル）。

でも、彼らの曲には名古屋をテーマにした曲がある。
名古屋を拠点に活躍する彼らの歌からは、自分たちがいる名古屋への愛と誇りが見えて、名古屋に行きたい！と思わせる、そんな力がある。

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名古屋に行くようになって、こんなにもたくさんのおいしい食べ物（きしめん、味噌煮込みうどん、味噌カツ、鉄板スパ、エビフライサンド、スガキヤなどたくさん！）があることに気づけたし、彼らの曲に出てくる知名の土地に行って、ここの話なのか！と思いを馳せるという楽しさも知った。
彼らを推していることでできた友達もたくさんいる。そのご縁をつないでくれたのも彼らだ。
その友達から、名古屋駅のことを名駅（めいえき）と呼ぶことも学んだ。名駅での待ち合わせはかなり難しいことも知った。

名古屋は私の地元ではないけれど、地元と同じくらい好きで、落ち着く街になった。

きっかけは私の勘違いだったけど、本当に彼らに出会えてよかった。
名古屋という街を好きになれてよかった。

名古屋はいいぞ。