「8時間くらいしか働いていないけれど、16時間以上働いているのと同じくらいストレスを受けている」

信頼する人に相談したときに言われた言葉だった。

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何もこれは最近になってからのことではない。

朝起きれずご飯もまともに食べられない。
気づいたら涙が止まらない。
すごく疲れているはずなのに全然眠れない。
徒歩5分の道のりが30分くらいに感じる。

新社会人になってすぐの頃も頑張りすぎて心を病んだ。

入社してすぐに就職活動で「こうあらなくちゃ」「こうあらねば」といった理想像と現実の自分のギャップに苦しみ、心を壊した。

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体は正直なもので、入社して4日目には生活に異変が出始めた。




上司の目を気にして仕事に集中できない。
起こることすべて自分が悪いと責めてしまう。
無理だって心は悲鳴をあげているのに無視してしまう。
でもなんとかこの道が正解だったと思いたい。
周囲にすごいねと期待してもらえていた自分でいたい。

偽りの心でいるしかなく、自分の言葉で喋れなくなっていく。
月曜日になると仮面を被り、なんとか体裁を保っている。そんな日を過ごしていた。
頑張りすぎたというより頑張り方が間違っていたんだと思う。



私はこれと決めたことに対していつも一生懸命だった。
だから気づいたら頑張ってしまう。

これは結果を出す上で好都合だった。
わたしは勝つことも多い。

だからわたしは戦い続けてプラス点を最上思考で引き上げていく。
この試合が人生だと思ってた。実際勝ち続けて戦い続けているのだ。

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だけど、そのい方をしている間、ずっと孤独感が消えなかった。
ビジネスは割り切ることもできたけれど、諦めきれなかったのが恋愛だ。

実の父と母、兄との関係は半ば諦めているところがあるんだろう。そこに向き合うのは効率が悪いと思うからだ。

わたしはもう20代後半独身未婚。

これからを考えれば自分のパートナーだけでも間違えなければいい。
それだけがわたしの幸せに生きる最後の賭け試合だと思った。
でもなかなか上手くいかない。努力だってたくさんした。
160人とデートもしたし60万くらい払って恋愛コンサルも受けた。

年間100万近く美容に投資してかわいいと言われることだって当たり前になった。
それでもなぜか報われない。はじめはチヤホヤされるのに交際はあっけなく終わる。

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結果を出すための努力から成果を出すための努力へ。

成果とは、心から望んでいることを手にする過程だ。

そのために欠かせないのは、知識や技術といった能力的なものよりも、意識や考え方、在り方などの人間的な能力だ。

そこに投資することは、頑張るとは対極だった。

自然体の自分に還っていくような過程。

幸せになるための在り方。
本来あるエネルギーに立ち返り、活かし方を体得していく。

自分を痛めつけるのではなく、自分を愛するための道のりなんだ。