転職前にチェックしたいポイント三つ。給料体系・お休み・手当!
“わたし”らしい生き方をを守って楽しく生きていくために、やさしいお金の専門家、横川楓さんが「知ってよかった!」となるお金の話をしていく本連載。新年度、さらにパワーアップし「“わたし”を守っていくぞのお金塾2」として開塾します!
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今の仕事にちょっと違和感があり、違う会社へ転職したい。あるいは、もっとお給料の上がる職場があるのでは。なんて考えている方もいるのではないでしょうか。
職場が変わるとたくさんの変化があり、環境や仕事内容ももちろん大事ですが、やはり気になるのはお金面。転職の際にもいろいろとチェックしておきたいポイントがあります。
まずは確認しておきたのが、どういう形でお給料がもらえるのかというところ。
一般的には月給制と年俸制という2つのパターンがあります。月給制は月々いくらという形でお給料が決まっており、さらに残業代やボーナスなどで月々の金額は変化します。
一方で年俸というのは、いくらという形でお給料が決まっており、それを12分割する形で毎月支給されます。
年俸制でも残業代が出るケースもありますし、ボーナスがもらえる形式の会社もありますが、一般的には年俸の中にボーナスも含まれて12か月分として計算されていることがほとんどです。
なので、ボーナスのタイミングだけ大きな金額が入ってくる月給制とは異なり、毎月手元に入ってくる金額としては、ボーナスも含まれて月々の金額が計算されている年俸制の方が高くなります。成果を給料に反映させる「査定」は、年俸制の場合は一般的に年に1回となり、翌年の年俸が決まります
また、最近私の周りでも実際にあった話なのですが、会社の合併などにより、年俸制だったのが月給制に変わるなど、途中で給与体系が変化することもあります。
お給料のもらい方の変化で月々もらえるお金も変化するので、月給制と年俸制の違いはなんとなくでいも覚えておくようにしましょう。
次に気にしておきたいのが、お休みがどのくらいあるのかというところ。労働基準法で定められている年間休日は105日。完全週休二日制で基本的には土日休みであり、祝日なども休みの場合、年間休日120日が一般的です。それに加えて夏休みや年末年始の休暇、企業独自の休みの制度などがあると、さらに休日の日数が多く記載されるような形になります。
休みが多く、それなりのお給料がもらえるというのが一番理想だと思うので、休日の日数も転職の際は必ず確認しておくようにしましょう。
ほかに確認しておきたいところとしては、資格手当などプラスアルファでもらえる部分。特定の資格を持っていると毎月もらえるお給料が増えるということであれば、転職前にその資格を取得してみるというのもありかもしれません。
また、住宅手当や社宅制度など、住まいに関する手当があるのも嬉しいポイント。一人暮らしをしようと思うと、手取りの多くの割合を家賃が占めることになります。その一部でも会社が負担してくれるのであれば、住む場所の選択も増えるし、貯金をしたり自由に使えるお金も増えるということで、金銭面でかなり助かるはず。
そして、将来のことを考えると「企業年金型の確定拠出型年金」の制度があるかもチェックしておくといいでしょう。企業型確定拠出年金とは、日頃お給料から引かれている厚生年金とは別の、会社が掛金を全額負担してくれる年金の制度。払ってくれるのは企業ですが、どの商品を運用していくかは自分で選ぶことができます。iDeCo(個人型確定拠出年金)は自分で掛金を拠出しなきゃならないのに対し、自分で負担することなく将来に備えることができるのが企業型確定拠出年金に加入できるメリットです。
転職がしやすい時代になってはいるものの、入ってすぐにまた転職するというのも大変なはず。もちろん人間関係や社内の雰囲気など入ってからではないとわからないこともありますが、新しい職場に入る前に、確認できることはたくさんあります。
お金の面では安心して新しい職場に移れるよう、今回お話ししたポイントなどをぜひ事前にしっかりとチェックしてみてください。
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