私はコロナ禍と同時に社会人になってから一人暮らしを始めて、基本食一人で食べ、一人で眠る生活が当たり前になった。大学のときから祖母と二人で暮らしたりして一人で過ごすことは多かったが、一人は一人だなと思う。

年の近い、または同じ(双子なので)人きょうだいで育った私は、思えばにぎやかな環境で育ったんだなと思う。子どものときは一人になりたかったし、自分一人だけの部屋が欲しかった。いまはある意味、一人だけの部屋を持つという念願がかなったわけだが、正直、ここまで一人暮らし期間が長くなるとは思わなかった。自分に合う仕事は何なのか探し回っているうちに、一人悶々と考えに耽ることも多くなった。

◎          ◎

友人たちも、結婚や彼氏(女)、ほかのもっと親しい友達との同居などする人が増えた。実家暮らしの人も相変わらずいる。私は、誰かと暮らさない限りずっと一人な気がする。きょうだいや親と再び一緒に暮らすのは何か違う。それぞれ生活のリズムが出来上がってしまっている。赤の他人と新たに同居するならリズムを変えるよう努力できるかもしれないが、きょうだいだと努力する前からぜったい、喧嘩になることは目に見えている。

双姉は現在東北地方に住んでいるが、今年のゴールデンウイークに、東京で用があるため私のアパートに泊まりに来るはずだった。が、思い出せないくらい些細なことが原因でめちゃくちゃ派手な喧嘩をして(物音荒い系)、結局彼女は一泊もせずに近くの祖母の家に泊まりに行った。以来私の家に来ることはない。私たちは昔からめちゃめちゃ派手な喧嘩をする。学生時代はとてもとても仲悪かった。いまも話らしい話はあまりしないが、関係は普通だと思う。しかし、普通って何だろうか……。わからない(笑)。

◎          ◎

一番身近なきょうだいでさえ、家に入れるのおっくうだが、ずっと一人でいるのは寂しいという面倒くさい傾向にある私は、最近、お弁当箱を購入した。箸も縁起のいい言葉がラッピングされていた箸にした。一人の生活のリズムをゲームのように楽しく、よりテンポよく保ちたくなったからだ。

今月(十二月)の目標は毎日、昼食のお弁当を作ること。それまでもおにぎりやサンドイッチなどは自分で作って食べていたが、外食の日も結構あった。なぜおにぎりだったかというと、洗い物をしなくて済むからだ。定期的に外食の日を定めているのではなく、あ!今日おにぎり作れなかった、とか、自分で作るおにぎりまずいから食べたくないとか、あそこのラーメンおいしかったから今日も食べたいとか、そんな気分次第で決めていた。そこにはリズムも何もなかった。惰性でガツガツおなかを満たしている感じ?

お弁当にすれば、前日の夜ご飯の炒め物などをそれとなく詰め込むだけで、色とりどりに見える。思えば洗い物も大して増えない。決してインスタなどに載せるようなクオリティーではないが(それに載せたくない)、私は地味に料理はしてる気がする。一人暮らしを始めたころは料理本にある凝った料理を作ったりしていたが、最近は炒めたりするだけのなんちゃって料理ばっかりになっている。母から送られてきたタイ語のような表記の胡椒がおいしくて気に入って、味付けはだいたいその胡椒を振りかけて終わる。超テキトーだがタイの胡椒おいしい。

◎          ◎

十二月初めの週は目標通り、毎日お弁当にすることが出来た。週末の夜ご飯は友人たちと焼き肉を食べ、次の日はまた別の友人と観劇後パンケーキを食べた。十二月。あと週リズムを保って乗り越えれば年末だ!喧嘩した双姉との仲はいまは普通だから(私の家にはぜったい泊まらないが)、家族でご飯食べよう。いや、お母さん、おいしいごはん作ってほしい!もともと私は食べる専門なのだ。家族には肉食動物と呼ばれていた。人の手料理をみんなでつつくのが一番おいしい!!