雪が降っているのを見ると、冬の感覚がします。「今年もまた冬が来た」と感じるときは、強い寒気と雪が出てくる頃でしょう。クリスマスや大晦日、年末年始、お正月がその冬を飾るイベントになり、少し他のところを見ると、温泉やスキーといったものも思い出します。
私の場合、雪を見て思い出すのは、愛犬です。愛犬の名前はサリです。女の子で、今年で4歳になるポメラニアンです。
なぜ、この子を思い出すのかというと、今から3年前の冬にお正月の後すぐに関東に初の大雪が降った日がきっかけです。
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身内の家で、見るようにとのことで、大雪の最中サリに会いに行ったら、彼女は大喜びしました。いつものように、「また来てくれたの!?嬉しい!」と言っているかのように、私に飛びついてきたのを昨日のことのように思い出します。
ご存じのように、彼女は、ポメラニアンで毛がコートのようになっているので、冬の寒さには強いのですが、寂しいとクーンクーンと可愛く鳴くので可愛すぎて離れられません。
特に、その翌朝、車に一緒に乗って外出していた時のことでした。
「一緒に行きたいよう!」というような彼女の表情が可愛くて、つい、連れてきてしまったら、何かの事故か、向かっている途中混んでいる道路の中央から救急車が通ってくる音で、余計に彼女がびくびくしていました。
「大丈夫、大丈夫」と私は座っている横座席からいいながら、彼女を支えました。結局、救急車が通り過ぎてからしばらく時間がたつと、彼女も普通に元気になりました。私は、ほっとして安心した気持ちになりました。
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外出も終えて、車からサリをおろしてから、車が雪に覆われていたため、雪をかき分けようと除雪作業をしている最中に、駐車場の周辺の広さの中ですが、彼女は思いっきり走り出しました。
その姿は、先程のブルブルと不安で震えていて今にも急にビクッとなって失神してしまうのではないかというぐらいの怖がっていた彼女だとは思えませんでした。まるで、有名な映画作品の『北の国から』に出てくる周りが辺り一面雪景色のなか、犬が気持ちよく走り抜ける姿と重ねるほどでした。
彼女は、とても気持ちよく走っていて、飛行犬(全力疾走する際四本足全てが地面から離れ、宙に浮いてみえる様子)にもなれるのかなと思うぐらい、思いっきり足で強く蹴って走っていました。私にとっての雪の思い出になりました。
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それから3年、長生きして4歳になってもうすぐで春生まれもあって5歳になります。生後2か月のよちよちに歩くぬいぐるみのようなおてんばだった赤ちゃんが今では大きくなりました。おやつと人が食べているものには「ちょうだい」するところや、初めにもあった、会った瞬間に見せる喜びの舞いをするところ、たまに私たちに話しているように表情に出すところもとても可愛いです。
いつまでも、長生きしてほしいです。「また、あの時のように今年も雪がふってくれてもいいのに」という思いで、彼女と一緒に楽しく今年の冬も過ごしたいと思います。