何者でもないけどやっぱり成し遂げたい。自分に恥じない自分でいたい

今年わたしは、26歳になる。12月が誕生日なので、25歳になったばかりなんだけれど。
コツコツと貯めているポイ活のアンケートサイトで、年齢を答える度に見える「25〜34歳」の括り。この前まで、ほんの数ヶ月前までは「19~24歳」の欄だったのにな……。ほんの少しだけ空をさまよった指は、躊躇いがちに「25~34歳」の欄を押す。
途端に、背中にズンと重みが乗りかかるような感覚。ついに、アラサーになってしまった……。焦りが募る。年齢を重ねることが悪いことだとは思わない。けれど、中身は子どものまま、年齢だけが先走っているようで、時々怖くなることがある。
高校生の時に憧れていた「大人」ってこんなにもおぼつかない存在だったっけ……と思いながら。
わたしの中身は、ちゃんと大人になれているのだろうか……。もうとっくに、子どもを産んで立派な母になっているあの子。バリバリと仕事で成果を残しているあの子。そんな同世代の子を見るたびに強くなっていく、焦りと虚無感。
わたしは、何者でもない。子どもを産むことは怖くて、まだ選択できない。「まだ……」そう言っている内に、もうこんな年齢になってしまった。
お金への不安。自分への不安。将来への不安。色々な不安があって、その不安に、わたしはいちいち立ちすくんでしまう。怖い。「もしも選択を間違えていたら……」と思うと、怖い。
未来を覗けるなにかがあるなら、覗いてみたいと本気で思う。わたしに、子どもはいますか?後悔していませんか?何か達成していますか?わたしは幸せですか?
「自分の人生の責任を自分で取る」という、この当たり前のことが、こんなにも怖いことだなんて思いもしなかった。若いときに気になっていた周りの目は気にならなくなってきた代わりに、別の恐怖が押し寄せてくる。人生ってこんなものなのだろうか……。
「なにかをやり遂げたい」そんな夢は、もうとっくに諦めた。何者かになるなんて、ひと握りの才能がある人しか出来ない。そう思っていた。そう思うことで、自分が傷つかないように、自分を守ってきた。
でも、昨年noteに出逢って、たくさん挑戦している大人の姿を見て、わたしの気持ちは変わった。わたしにも、叶えたい夢がある。本を出版したい。どんなジャンルにするのか、まだ全然決めていないけれど。
公募にも応募はしているけれど、自分の力で自分の本を作りたい。夢を追いかけられる人でありたい。自分に恥じない自分でいたい。
2025年、わたしは、本を出版する。誰かの心に届く文章を書ける人になりたい。夢を諦めずに追い続けられる人でありたい。わたしは、わたしをちゃんと認めてあげられるようになりたい。誰かの責任にするのでもなく、自分を卑下するのでもなく、「わたしの人生は幸せです」と、心の底からそう思えるように。
わたしが憧れている「大人」は、そんな人たちだ。周りから笑われようが、バカにされようが、真っ直ぐに突き進む人。そんな人にわたしもなりたい。
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