昨年の年末にとある本を購入しました。それは毎年発売されているある有名な占い師の著作であり、個人の生年月日から導き出される「命数」と呼ばれる数字をもとに運勢が占われるものでした。

普段はあまりそういった類の本を購入する事はないのですが、たまたま書店で見かけた際にその表紙に吸い寄せられ、思わず手に取ってしまったのです。

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その本はあなたにとって2025年はこんな年です、という事から始まり、月ごとの運気の上がり下がり、そしてさらに掘り下げると各日毎の運勢までもが細かく記されていたため、こんなに細部まで分かるものなの……?と一瞬怪訝に思ってしまう程でした。書かれている事の全てを真に受け過ぎてしまうとそれはそれで良くないとは思うのですが、一種の生活の指標にする分にはとても助かりますよね。

この本によると、私にとって2025年は趣味、イベント等において何か気になった事があれば積極的に挑戦、足を運んでみるべき年であり、全体では「人生を楽しむ」という事がテーマとなるようです。

これを読んだ時はえ、そんな自分に都合の良いテーマでいいのかな……?と少し怯んでしまいました(笑)いきなりあなたにとって今年は人生を楽しむ年です!沢山遊びましょう!と言われてもいささか訝しんでしまいますよね。

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しかし、私は今まで何か気になる事があっても色々考えた末に結局タイミングを逃して挑戦しないまま通り過ぎてしまう、といった事が非常に多かったので、この本を読んだ事は今までのそういった傾向を払拭できる良いチャンスなのかもしれないと思いました。

まだ大まかな予定は決められていませんが、現時点で2月に今少し気になっているアーティストのライブが予定されているので、せっかくの良い機会であるし、もう勢いで申し込んでしまおうかな、と思っています。

でも、これもきっと自分にとって今年がそういう年なんだ、という事が分かっていなければ、また何となくでスルーしてしまっていたと思います。そう考えると、やはりこの本との出会いが私の考えを後押ししてくれたのだな、と思わざるを得ません。

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また、気になった事に挑戦する、足を運んでみる、というのと同時に気軽に人を誘い、フットワークを軽くしてみるべき、とも書かれていました。

そういえば、大学時代に親しくしていたけれど、社会人になってからはもう何年も連絡を取らず疎遠にしていたり、中々皆の予定が合わずに集まる事ができていない仲間がいたなぁと改めて思い出しました。

最近、ほんとに常々痛感させられるのですが、友人や恩師など、自分が会いたいと思う人には早い内に会っておかないとどんどんその機会が失われてしまうなぁと思います。今はまだ独身なので比較的自由が効きますが、これで結婚し子供が生まれたりすれば生活のメインはそちらに移り代わっていくため、自分の私利私欲の予定を優先される事はほぼできなくなっていくでしょう。

今までは、ふとした瞬間に「あ、あの人今どうしているかな」と思ってもやはり迷惑か、と思い連絡をする事を躊躇してしまう事が多々ありましたが、今年はまたもこの本に背中を押されたと思って、少し勇気を出して連絡をしてみたいと思います。

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また、巷では「ウィッシュリスト」と呼ばれる自分がしたい事、叶えたい事をリスト状の一覧に書き出すものが流行っているみたいですね。100個程箇条書きにするのがスタンダードのようですが、私も1月中にそれを作ってみようかなぁと思っています。

まぁ、流石に100個は作れないと思いますし、リストにしたからといってそれがどれ程実現できるのか皆目検討もつきません。しかし、それを書き出し目に見える形にする事によって、ああ、自分にはまだこんなにやりたい事があるのか、とかこんなに日々の生活を充実させたいという欲をもってるんだ、といった人生への希望を見出す活力になるような気がするのです。

先程挙げた○○のコンサートへ行く、久しく会っていない旧友と再会する、というのも勿論そのリストには含まれますし、一つ一つ候補を上げていく途中でそうだ、こういう事もしてみたいなぁ、といった自分でも気付いていなかった願望もまた新たに発見する事ができるかもしれません。

この本に書かれている事を良い具合に活用しつつ、2025年を実りのある充実した年にしていく事ができたらいいなと思います。