2024年、あまりいい年ではなかった。

2024年だけの話ではない。2022年ごろから自分の好きな自分でいられていないことを私は分かっている。そして、私はその自分と向き合うことからずっと逃げている。だから2025年、1年の初めに本当の自分と向き合って自分の好きな自分でいられるようにする。

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2022年、私は大学受験生だった。誰かに自分のことを知ったようにされることが好きではない私は、「管理されるのが嫌だ」と親に言い、塾には通わず自主学習で受験勉強をしていた。

しかし、夏の長期休みに会う人が少なくなったことからモチベーションを保つことができなくなり、やる気を失ってしまった。自分の部屋にこもってドラマばかり見て、親が様子を見に来ると勉強するふりをする。全く受験生とは思えないような生活だった。自分がバカなことをしていることも、親や応援してくれている先生に申し訳ないことをしていることも分かってはいた。でも、どうしてもやらなくてはならないはずの行動が出来なかった。頑張れなかった。

入れたはずの知識がどんどん抜けていることを感じ、もはや「早く試験が来てほしい。今が一番知識があるのかもしれない」と思うほどだった。そのままモチベーションが生まれることはなく、ただ時だけが経った。「今まで頑張って勉強してきたから大丈夫」という気持ちを持つこともなく、本番を向かえた。緊張はしなかった。頑張ってきたという気持ちがないため、緊張することもなかったのだ。休憩時間には睡眠もとるほどの緊張感のなさ。もうどうにでもなれと思っていた。

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受験は終わった。大学には受かったものの、元々行きたかった大学とは程遠い大学であった。頑張ることのできなかった自分に落ち込んだし、周りの期待に応えることのできなかった自分にも腹が立った。でも、このままくよくよしていてもしょうがないと切り替え、大学生になってから頑張ればよいと思った。大学に行けば勉強だけで評価されることもなくなる。受験の苦い思い出は忘れてしまおうと思った。

しかし、何をどう頑張ればよいのか分からなかった。頑張り方を忘れてしまっていた。大学受験という人生を左右する大事な出来事にも真剣に取り組めなかったことが全てに繋がっているように思えた。あの時から頑張れないことがあるたびに自分に失望し、どんどん自分を嫌いになっていった。頑張れない自分にはできないと思うことも増えたし、何もかも中途半端にやることが増えたように思う。でも、こんな自分を変えないといけないという思いはずっとあったし、変えたいとも思っている。だから今回はあの頃の自分を振り返り、向き合ってみよう思った。

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過去の自分を振り返って思ったことは、私は人を嫌いすぎていたということだ。誰の目もないことで怠けてしまっていたし、誰にもその時の本当の悩みを打ち明けられていなかったことで徐々に自ら孤独になっていったように思う。

今もなるべく人のことを信じすぎないように保険をかけていることが多いと感じる。だからもっとコミュニケーションをとることを大切にしようと思う。人にもっと心を開ければ、ひどく落ち込むこともなくなるのではないかと思う。

さらに、受験生のころから自分のことを嫌いになっていくことを感じていたが、そんな生き方は苦しい。毎日1つでも、どんなに小さなことでもよいから自分で自分を褒められるようなことをしようと思う。日々意識することで、自分の好きな自分でいられるように努力したい。1年後、あの時よりは自分のことを好きになれたな、今年は頑張れたなと思っている自分がいるように、今年も1年生きていこうと思う。